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- Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887139992
作品紹介・あらすじ
今こそ全存在の未来を担う「責任という原理」へ。「希望」とは、確実な裏書きもなしに、現在が未来へ向け振り出した約束手形だ。そして「持続可能な開発」などの耳障りのいい決まり文句が示すように、人類はなお「希望という原理」に浸蝕されたままである。未来への「責任」の強い自覚なしに推進される「希望」は、すなわち悪しき終末への道だ。強権という前近代的な方途を超えて人類の英知を糾合するため、今こそ全存在に対する人類の歴史的責任を告知・論証した本書再読・熟読の時だ。
感想・レビュー・書評
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配架 : 2F 閲覧室1 150 / 2010
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人間が背負うべき責任とはどこまで適用されるべきか、という見過ごしがちなテーマについて追求した本書は、人間の存在を重要視した論調で語られることになる。取り上げる範囲は、義務と責任の差、政府と国民の温度差など、単に環境倫理学という枠には収まらない。
政治的な側面も併せ持つ本書は、人間が無意識のうちに放棄した思考の一部を蘇らせてくれるかもしれない。
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