- Amazon.co.jp ・本 (51ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887500495
感想・レビュー・書評
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原題の『The knot Squirrel Tied』が物語るように、りすの「スキレル」のきつく締めた結び目が、ある意味、ねずみの「ラット」の人生を、結果として良いものにしてくれたので、これはスキレルに感謝すべきではと思う中、ラットの奥さんは、旦那の自業自得だとは実感しつつも、あの小生意気なスキレルと言うのも責められない気がして、何故なら彼女には赤ちゃんがいて、その子守歌の歌詞
『とうさんのおみやげ、たまごでしょ。だまっていただく、たのんでいただく、それとも、かりてくるのかな?』
が、なんとも切なく、旦那のしたことを悪いことと思いながらも可哀相と言っており、夫婦仲はとても睦まじいのだ。
最初は、その尻尾を解くことばかり考えて、色んな動物たちに聞いて回るラットだが、やがて、ふくろう博士のアドバイスがきっかけとなり、心を改めたようにも思えるが、実はその前の何気ない手作業によって、彼の新たな才能が開花したのが何よりも大きいと私は思い、それはきっと、彼自身にも生きることの新たな喜びを見出したのではないかと感じられたし、欲望と戦いながらも、ちょっとずつ、他人の気持ちを慮ることを実行していった、彼の行いが、結果として、ああなったのだと思うと、たとえ誰も見ていなくとも、人の為に行動することの素晴らしさを教えてくれたようで、きっと、これに自分の人生が報われたと感じた人も多いことだろうと思うと、この絵本を発表した意義は確かにあったのだと感じられたのが、「グレー・ラビット」シリーズのファンとしては、感無量の喜びだった。
ただ今回、グレー・ラビットたちの出番が少なかったのは残念だったが、その分、自然の美しい緑の描写が多かった、「マーガレット・テンペスト」の絵が印象に残りましたし、グレー・ラビットがお茶の会に誘いたいメンバーの、いの一番に挙げていたのが、もぐらの「モールディ」だったことに、もしや、これは両想いかも♡ なんて楽しみもありました。 -
この前読んだスケートの話の後日談。しっぽが結ばれて泥棒できないラット。妻子もいるのに食べる物も得られず痩せてしまう。しっぽ解きの相談をしたり器用に骨を削り帆船を作る楽しさに気づくうち身を立て直す。周りがさりげなく優しい。
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111108さん、おはようございます。
すごい、速い!!
もう次作を読まれたのですね。
まさか、あれに後日談があるとは思いもしませんでした...111108さん、おはようございます。
すごい、速い!!
もう次作を読まれたのですね。
まさか、あれに後日談があるとは思いもしませんでしたが、こうした点が、作者アトリーの人間性なのかもしれませんね。
周りがさりげなく優しい世界観も納得の、いい話だと感じました。
素敵なレビューをありがとうございます(^^)2023/07/01 -
たださん、コメントありがとうございます♪
何の気なしに図書館に置いてあったので手にしたら、なんと順番ぴったりのお話でした!縁を感じてちょっ...たださん、コメントありがとうございます♪
何の気なしに図書館に置いてあったので手にしたら、なんと順番ぴったりのお話でした!縁を感じてちょっと嬉しかったです(^^)
今回はラットが主人公だけにグレーラビット一家は印象薄め、周りを取り巻く動物たちがそれぞれの個性を見せてくれました。そんなに上手くいくかなとちょっと穿った見方もしてしまいそうですが、ラットやみんなの態度が自然で納得できるお話でしたよ。
たださんもぜひ♪そして読む時は前の前のエピソードも出てきたりするので、順番通りの方が楽しいかもです。2023/07/01 -
111108さん、お返事ありがとうございます♪
すごい偶然ですよね!
まさに縁だと思いました(^^)
そして、スケートの前のエピソードも...111108さん、お返事ありがとうございます♪
すごい偶然ですよね!
まさに縁だと思いました(^^)
そして、スケートの前のエピソードも気になりますし、これは、調べてから借りた方が良さそうですね。
詳しい情報をありがとうございます(^o^)2023/07/01
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どうして借りようと思ったかは忘れたけれど、図書館で予約して読んだ。
みんな仲良しの穏やかな村で、泥棒ばかりしているので鼻つまみ者になっていたラットが、自分の隠れた才能を発見して更生するという絵本。ピーターラビットシリーズを解毒して口当たり良くして砂糖をまぶした感じの話だ。 -
2018年2月19日
ネズミのラットはどろぼうねずみ。グレー・ラビットの家で、ぬすみ食い。罰でしっぽをしばられた。おだんごみたいな硬い結び目、ほどいてくれるのはだれ?
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介) -
昨夜グレーラビットとヘアとスキレルスケートにいくを読み聞かせ
朝ごはんを食べたら、こちらを読むと約束していて読みました。
ラットの行動にハラハラしつつも
ふくろう博士の言葉にラット、娘たち、私もはっとします。
読み終えたら大満足!
つぎはつぎは⁉︎
続きはない⁉︎と大興奮の娘たちでした。
あちこちおじゃましてすみません!
ラットの再出発のような今回の物語よかったですよね!ラットが思わぬ器用さを見出すと...
あちこちおじゃましてすみません!
ラットの再出発のような今回の物語よかったですよね!ラットが思わぬ器用さを見出すところや、ふくろう博士のアドバイスなど、嫌な人(動物)を悪者のままにしないアトリーの人柄が感じられました。
それとグレイ・ラビットがお茶に誘いたいメンバーNo.1はなんとモールディだったなんて♡見落としてました!もしかして‥ですね⁈
こちらこそ、何度もコメントをありがとうございます♪
ラットって、こんな良いところもあるんだという、私の浅ま...
こちらこそ、何度もコメントをありがとうございます♪
ラットって、こんな良いところもあるんだという、私の浅ましい印象は、冷静に考えてみると、人間の持つ様々な一面を、アトリーがごく当たり前な描写として表しているようでもあり、児童文学で教えるべきことを教えてくれた印象を抱きました。
それから、グレー・ラビットの♡については、彼女の台詞から感じさせられました(〃ω〃)
『モールディと、ヘッジホッグと、ファジペグも、さそいましょうよ』と、グレー・ラビットがいいました。