会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887595545

感想・レビュー・書評

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  • ◆一般的な見かけ上のルールを守っているだけでは、なかなかチャンスは回ってこない。リアル・ルールの感覚を身につけることで、初めてチャンスをつかめるようになる。

    ◇個人の成長とやりがいを実現するためにも、権限や責任をともなう出世は必要。遠回りをしないよう、出世につながるルートやキーパーソンを見極めること。

    ◇自分は自分で思うほど有能ではないと心得る。与えられた仕事は、上司の喜ぶツボを押えながら常に期待値を超えたアウトプットをする。

    ◇派閥やメンターをうまく利用し、情報を得て仕事に活かす。自分の強みを活かして、情報網を築く。

    ◇お金は評価のバロメーター。やりたい仕事の名のもとに買いたたかれない。自分の仕事がどれだけの金銭的価値を生んでいるか、常に意識する。

    ◇群れることを嫌うのは、評価されることへの恐怖心があるから。仲間とのチームプレイを身につければ、自分の可能性を広げることができる。

    ◇ほめられても舞い上がらない。アサーティブに断るすべを身につけ、評価につながる仕事をする。

    ◇本音を言って他者のメンツや立場を否定しない。自分の正しさをアピールするためではなく、会社の利益に貢献するために発言する。

    ◇いわれのない攻撃を受けたら、周囲を味方につけて反撃する。攻撃される危険性を予期し、日ごろから備えておく。

    ◇全員に好かれることは無理で、ケミストリーが悪いだけと考える。嫌われてもいいと開き直ることで、仕事の効率が上がる。

    ◇労働時間が自己満足と化していないか、仕事の効率を振り返る。自分の働きがどれほどの成果を生んでいるか常に考える。

    ◇相手の気分をよくすることが、快適な仕事環境を生む。信頼関係を形成することは、ゴマすりや媚びではないと心得る。

    ◇叱られるのは学びのチャンスと受け止める。失敗を積み重ねて、そのフィードバックで成長する。

    ◇仕事とプライベートは双方がよい影響を及ぼしあってこそ充実する。ワーク・ライフ・ハーモニーを目指す。

    ◇産休・産休後に、復帰を望まれる品財になる。仕事と育児の両立をしやすい会社・環境を追及する。

    ◇ルールはあくまで状況判断のための優先順位付けのツールと心得る。15のルールを賢く使って、組織で楽しく生き抜く。

  • 社内政治劇は苦手だけど積極的に関われ、という…。うぅ。

    p.60 出来の悪い部下ほど、「時間がもっとあればできたんですけど」と言う。だが、そう思っていたなら納期を告げられた時点で言うべき。上司はぎりぎりのスケジュールで命令を出すので、受け取る側は余裕を持ったスケジュールを組むべき。

    p.76 メンターがいるといないとでは、ガイドがいて旅行をするのとガイドなしで旅行をするのとの違い位のインパクトが生まれる。
    どんな点に注目してメンターを見つければよいか?
    ・相手を育てるのが好きな人
    ・人柄が良い
    ・相手を育てた方が自分が楽になるとわかっている人
    ・気が合う人
    ・自分がこんな風になりたいなと思える
    社内で見つけられなかったら社外で見つける。

    p.101 群れたがらない人の本当の理由は「他社に自分を評価されることに対して恐れがある」

    p.211 「女なんてホントはいなくていいんだよね」というようなオヤジ価値観が主流の企業はまだまだたくさんあるわけです。私はこれを「男の甘え」と呼びたいと思います。同質社会の中でしか生きられないという脆弱さですね。こういう人たちは、新しい文化や価値観に触れるのを恐れるわけです。なぜなら自分が理解できないから。


    -----


    一般的なルール1: 出世のために仕事をするべきではない。やりがいが重要である。
    リアル・ルール1: 組織で働く以上、出世をしなければやりがいも生まれない。

    一般的なルール2: まじめで有能であれば、周りから認められ、評価される。
    リアル・ルール2: 自分が有能だと思っている人が、はたから見て有能だとは限らない。

    一般的なルール3: 社内政治は本来あってはならないもの、関わるべきではない。
    リアル・ルール3: 社内政治は仕事をスムーズに進めるための情報交換のシステムとして活用する。

    一般的なルール4: 仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきではない。
    リアル・ルール4: 働きに見合った報酬を要求しないと、なめられる。

    一般的なルール5: 仕事の場で群れるのは慎むべきだ。
    リアル・ルール5: 企業では、一匹狼よりも、チームワークのとれる人が求められる。

    一般的なルール6: 上司からよくほめられるのは、評価が高い証拠である。
    リアル・ルール6: 上司のほめ言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。

    一般的なルール7: 本音とタテマエを使い分けてはならない。
    リアル・ルール7: たとえ正論であっても、本音を言って相手を否定してはいけない。

    一般的なルール8: 人を攻撃してはいけない。
    リアル・ルール8: 攻撃されたら反撃する。

    一般的なルール9: 人から嫌われてはいけない、
    リアル・ルール9: 誰からも嫌われないでいることなど、ありえない。

    一般的なルール10: 残業もいとわず、できるだけたくさん仕事をする人のほうが評価される。
    リアル・ルール10: 時間数ではなくて成果(アウトプット)が評価の対象となる。

    一般的なルール11: 上司の機嫌をとるよりも仕事の内容で勝負すべきだ。
    リアル・ルール11: 一見、ごますりに見える行為や習慣も、仕事を協調して効率よく進めるためには必要だ。

    一般的なルール12: 失敗して叱られるようなことがあってはいけない。
    リアル・ルール12: 叱られたときこそ、成長のチャンスとなる。

    一般的なルール13: 仕事とプライベートはきっちり分けるべきだ。
    リアル・ルール13: 仕事もプライベートも充実すると、きっちり分けるという意識が消える。

    一般的なルール14: 産休・育休は、当然の権利として堂々と取得していい。
    リアル・ルール14: 産休・育休の取得を当然の権利と考えない。

    一般的なルール15: ルールはいかなるときも守らなくてはならない。
    リアル・ルール15: ルールにこだわらない。

  • ジャーナリストである福沢恵子さんと、経済評論家の勝間和代さんとの共著です。

    さっくり言うと、「男社会の会社の中で、キャリアアップしたい女性(と若者)はどのように振舞って仕事をしていくべきか」という本です。

    「出世の結果、自分も成長でき、組織の中で自分のやりたいことができるようになっていきます」ということを述べています。

  • カツマ本の中でも初期の段階で読んだ方がいいものではないか。
    冒頭の「世代」の分類では、私は「デフレ世代」。
    大学入試も、就職も、子育ても厳しい、貧乏くじ世代。
    先日のNHKの番組であった、これからの日本の社会保障体制は、
    35歳前後の労働者の働き方により制度存続が可能といわれるほど
    ある意味「?期待と依存?」されている世代ともいえる。
    慎ましやかに自分達が生活していくだけでも、ちょっと厳しいのだが・・・

    本題に入る。
    リアル・ルール1: 組織で働く以上、出世をしなければやりがいも生まれない。
    リアル・ルール2: 自分が有能だと思っている人が、はたから見て有能だとは限らない。
    リアル・ルール3: 社内政治は仕事をスムーズに進めるための情報交換のシステムとして活用する。
    →中には、Power structureに全身全霊をかけている方もいますが、ほどほどに・・・
    リアル・ルール4: 働きに見合った報酬を要求しないと、なめられる。
    →要求できるシステムは、ない。でも適宜自分の仕事はどれほどの金額評価しておくことが必要。
     コストセンターとプロフィットセンターを意識。今の職場は半々の役割があるかな。
    リアル・ルール5: 企業では、一匹狼よりも、チームワークのとれる人が求められる。
    →仕事もオケも野球チームだからね!集団を選んで加わること。
    リアル・ルール6: 上司のほめ言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。
    →新人の頃と比べ、リップサービスもかなり少なくなった。
    リアル・ルール7: たとえ正論であっても、本音を言って相手を否定してはいけない。
    →正当性を誇示する場ではない。常に肝に銘じる。
    リアル・ルール8: 攻撃されたら反撃する。
    →味方になってくれそうな人を見つける。有事の際には冷静に反撃。
     なんか国家と同じだなあ。
    リアル・ルール9: 誰からも嫌われないでいることなど、ありえない。
    →chemistryが悪いだけ。
    リアル・ルール10: 時間数ではなくて成果(アウトプット)が評価の対象となる。
    →早くそういう時代になってほしい。
    リアル・ルール11: 一見、ごますりに見える行為や習慣も、
    仕事を協調して効率よく進めるためには必要だ。
    →苦手だけど、ほどほどにしないといけないのかな。
    リアル・ルール12: 叱られたときこそ、成長のチャンスとなる。
    →はいわかりました。
    リアル・ルール13: 仕事もプライベートも充実すると、きっちり分けるという意識が消える。
    →Work life harmonyでこれからがんばろう。
    リアル・ルール14: 産休・育休の取得を当然の権利と考えない。
    →職場、住居、保育園の接近を図る。
     家から保育園まで3分。家から駅まで3分。保育園から駅まで5分。
     職場までは電車を使用して徒歩を含めて40分。 加えて、テレビをやめて時間をつくる。
     仕事・育児の両立を楽しんで、事実と実績を周囲に伝える。
    リアル・ルール15: ルールにこだわらない。
    →ある程度のルールがあると楽にに動けることを知ったので、
     うまく使うときは使い、そうでないときは知らないふりをしたりするなぁ。

    さあ、チャンスはつかめるか?

  • 書評はありません。

    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    出世=自分の裁量で時間、仕事をコントロールできる
    社内政治=情報伝達のためのシステム
    プロフィット(利益)センター=厳しい状況に耐え抜くタフさを要求される部門=昇給や評価につながりやすい
    仲間とのチームプレイを身に付ければ、自分の可能性が広がる
    反対意見は言ってもいいが、「相手を否定しない」=会社の利益貢献のための発言に徹する
    叱れない上司=部下の利益<会社の利益<自分の利益
    どんどん叱られよう=叱られなくなったら、おしまいだ
    努力もしないで、夢を見てはいけない
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆

    ルール1 出世のために仕事をするべきではない。やりがいが重要である ―これって本当?
    ルール2 まじめで有能であれば、周りから、認められ評価される ―これって本当?
    ルール3 社内政治は本来あってはならないもの、関わるべきではない ―これって本当?
    ルール4 仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきではない ―これって本当?
    ルール5 仕事の場で群れるのは慎むべきだ ―これって本当?
    ルール6 上司からよくほめられるのは、評価が高い証拠である ―これって本当?
    ルール7 本音とタテマエを使い分けてはならない ―これって本当?
    ルール8 人を攻撃してはいけない ―これって本当?
    ルール9 人から嫌われてはいけない ―これって本当?
    ルール10 残業もいとわず、できるだけたくさん仕事をする人のほうが評価される ―これって本当?
    ルール11 上司の機嫌をとるよりも仕事の内容で勝負すべきだ ―これって本当?
    ルール12 失敗して叱られるようなことがあってはいけない ―これって本当?
    ルール13 仕事とプライベートはきっちり分けるべきだ ―これって本当?
    ルール14 産休・育休は、当然の権利として堂々ととっていい ―これって本当?
    ルール15 ルールはいかなるときも守らなくてはならない ―これって本当?
    辛口対談・・・・・・ここだけの話
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/ef1f47d41cf67c7d.png

  • 私が「勝間和代」さんと初めて出会った本。
    久々に読み返しました。

    初めて読んだのは3年前。
    ちょっと衝撃的で、そして感動的な出会いでした。
    久々に読み返してみると、あの時程の驚きはなく、
    少しは私も成長・前進したのかなと実感。

    もともと福沢さんが訳した「Games Mother Never Taught You」
    ビジネス社会の見えざるルールは男性の間では父から息子と
    いうように世代を超えて伝承されていく。
    しかし女性は母からそれを教えてもらえない。
    という意味を込めて名づけられたそうです。

    私ももっと経験や情報をつみ、自分のものとした上で、
    次の世代に伝えていきたいと思います。

  • 感想
    本音と建前。清濁併せて飲み込む。なんて格好つけるわけではない。誰でもやってるし無意識にできるようになる。それを汚いと批判する人もいる。

  • ある程度仕事に権限を持てるようになってきたタイミングで読めてよかった。入社したてのタイミングだったら、きれいな「建前」を信じたいので本書の内容に違和感を感じていたかもしれない。
    というか今も実際本音と建前の矛盾に板挟みになりやすいので、分けて考えることができ、気持ちがすっきりしました。

    15年前の本なので、社会が変化している面もありますが、出世や社内政治の話、実際働いてると共感できる部分も多い。同僚や社会と協調しつつ、自分を持って生きるためには、役に立つ考え方。

  • 15のリアルルール

    出世のために仕事をするべきでないやりがいが重要である
    →組織で働く以上、出世しなければやりがいも生まれない

    真面目で有能であれば周りから認められ評価される
    →自分で有能と思っている人がはたから見て有能だとは限らない

    社内政治は本来あってはならないもの、関わるべきでない
    →社内政治は仕事をスムーズに進めるまての情報交換のシステムとして活用する

    仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきでない
    →働きに見合った報酬を要求しないと舐められる

    仕事の場で群れるのは慎むべきだ
    →企業では一匹狼よりもチームワークのとれる人が求められる


    上司からよく褒められるのは評価が高い証拠である
    →上司の褒め言葉は下心ありのリップサービスの可能性ご高い

    本音と建前を使い分けてはならない
    →たとえ正論であっても本音を言って相手を否定してはいけない

    人を攻撃してはならない
    →攻撃されたら反撃する

    人から嫌われてはいけない
    →誰からも嫌われないでいることなどありえない

    残業も厭わずたくさん仕事をする人の方が評価される
    →時間数ではなく成果(アウトプット)が評価の対象となる

    上司の機嫌を取るよりも仕事の内容で勝負するべきだ
    →一見ゴマスリに見える行為や習慣も仕事を協調して効率よく進めるためには必要だ

    失敗して叱られるようなことがあってはいけない
    →叱られた時こそ成長のチャンスとなる

    仕事とプライベートはきっちり分けるべきだ
    →仕事もプライベートも充実するときっちり分けるという意識が消える

    産休育休は当然の権利として堂々と取得していい
    →産休育休の取得を当然の権利と考えない

    ルールはいかなるときも守らなくてはいけない
    →ルールにこだわらない。ルールはあくまでも状況判断のための優先順位づけのツールと心得る。15のルールを使って組織で楽しく生き抜く

  • 1.
    仕事において有能であるとは、相手の期待値を超えた仕事をすること。
    常に120~130%のアウトプットを目指す。(150、高すぎてもNG)
    会社と社員はgive&take.この人は有能・貢献してくれる
    と思われれば、優遇してくれる。

    2.
    派閥=悪、ではない。決めつけず、組織におけるコミュニケーションを円滑化するツールとわりきって、活用する。

    3.
    お金は評価のバロメーター。
    適切な給与をもらうこと、そのためには普段から自分の仕事がどれだけの金銭的価値を生んでいるか、常に意識すること。

    4.
    上司の褒め言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。叱られる方が、評価が高く、期待されている。

    5.
    本音と建前、使い分け、大いに結構!
    会社は自分の正しさをアピールする場ではない。チームワークして利益を生み出す組織であり、1個人の正しさは関係なく組織として利益が出れば良い。

    6.
    (社内の悪意ある人からは、)有能であればこそ、攻撃される。
    攻撃には、冷静に頭脳的に反撃する。

    7.
    生産性にこだわる。
    とにかく短時間労働で、高い成果を上げる。
    また、周囲の目が気になる(和を良しとする日本文化で仕方無い部分も)場合は、デキる人は仕事してるフリも上手い。

    8.
    ワーク・ライフ・ハーモニー!
    仕事もプライベートも充実すると、キッチリ分けるという意識が消える。

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著者プロフィール

昭和女子大学グローバルビジネス学部特命教授(キャリア開発論)。早稲田大学政治経済学部在学中に女子学生の作る就職情報誌「私たちの就職手帖」を創刊、初代編集長を務める。卒業後は朝日新聞社記者を経て、2003年より東京家政大学人間文化研究所助教授、2007年より日本女子大学文学部客員教授、2013年より現職。新卒から再就職、起業まで幅広い就業支援に携わり、これまで約1万人に講義や指導を行ってきた。主な著書に『会ってみたくなる履歴書・職歴書の書き方』(成美堂出版)、訳書に『ビジネス・ゲーム』(共訳・知恵の森文庫)などがある。

「2014年 『人気企業内定者に見る 通るエントリーシートの法則 2016年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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