ビジネスマンのための「解決力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2008年6月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887596405
感想・レビュー・書評
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小宮氏による養成講座シリーズの解決力編。
ビギナー向けなので、どれも非常に分かりやすい。
日常の具体例から導かれる解決策は、ぜひ取り入れたい。
コンサルタントと聞くと評論家と同じ穴の狢と思う節も無いではなかったが、本書ではコンサルタントと占い師の違いをしっかりと述べられている。
解決力で必要なものは論理的思考。
つまり、何事にも事実と仮定を区別し、論理を構成し、そこから出た結論を仮説と考え、それを検証することが必要。
シリーズの「発見力」「数字力」どれもビジネスマンでなくとも、日常に使える。
人間は考える葦であるとは、よく言ったものですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
問題解決(というか、課題解決)のための入門書。
広く浅くではあるが、分量も多くなくポイントが的確にまとめられており、おすすめ。
「仮説思考」以来この手の本は読んでいなかったけど、また興味が出てきた。 -
本の中で学んだ考え方
プロコンリスト、ディシジョンツリー、UDE、緊急度と重要度の4象限のマトリックス。 -
ツール例、
PERT(パート)図
→工程計画の管理手法
プロジェクト全体を構成する複数の工程の相互依存関係をネットワーク図にし、効率化を図る
クリティカルパス 図有り
→全体の工程を左右する決定的な工程 -
★★★★問題解決法がコンパクトにまとまっているので、さらっと読むのに便利。まず最初にすることは問題の特定。問題は1つだけではない。解決しなければならない問題を時間軸でイメージし複数特定する。問題の優先順位付けには緊急度と重要度のマトリックスを使うが、ダウンサイドリスク(失敗した時に被る最大被害)も考慮すること。根本問題を探り出す時は直感の罠に気をつけること。結論を急がないこと!
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再読。この人の本はとりあえず読みやすくて、頭に入ってきやすい。
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①問題を特定する、優先順位をつける
優先順位
⇒ダウンサイドリスクにて決定
②根本問題を特定する
ロジカルツリーとUDE(好ましくない現象)を利用する
★根本問題は一つではない
③問題を検証する
事実と仮定を分けて考える
⇒バイアスに気を付ける
最後は直観
④解決策を策定する
直観で決めない
ダウンサイドリスクを計算
検証し続ける
⑤問題解決の実行
実行プラン
ギャップの計測
計測可能なゴール
逆算する
期日と責任者
資源の最適分配
★人は意味の共有ではなく、意識の共有によって働く
⑥スキームにて分析
・5P
企業視点の分析
・4C・QPS
消費者視点
・AIDAMA
物が売れないときの解決策
・SWOT
自社の状況検討ツール
・PPM
資源の最適分配の決定
⑦その他メモ
・重要度、緊急度に気づかないのは基準がないから
⇒徹底して伝える覚悟が必要
・CLの問題は表層
⇒さらにその下に組織や風土の問題が表れる -
読みやすくわかりやすかった。問題対処の中で、繰り返し参照しながら解決策を検討していけば、役に立ちそうな感じだった。
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問題解決の手順を分かりやすく説明した本で、個人的にとてもためになった。具体的なケーススタディも含まれており、分析手法(ツール)の紹介もされていた。また、問題解決を妨げるもの、解決力を高める習慣についても言及されていた。以下、問題解決手法を備忘録のためにポイントを整理しておく。
①問題を特定し、優先順位をつける。
→ダウンサイドリスクの評価、「問題の芽」を摘むことの重要さ。
②根本問題を特定する。
→ロジカルツリーの活用、フレームワークの活用、「なぜ?」・「ほんとう?」・「それから?」の問い。
③問題を検証する。
→情報の収集と分析、事実と仮定を分けること、バイアスへの注意。
④解決策を策定する。
→複数の目での検討、全てを仮説と捉え検証する。
⑤問題解決の実行
→PDCAサイクルのCの責任者を設けること、チームメンバ全員のやる気の重要さ。