職業"振り込め詐欺" (ディスカヴァー携書)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009年10月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887597457
感想・レビュー・書評
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2023年3-4月期展示本です。
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振り込め詐欺をする若者に取材し、まとめられた本。振り込め詐欺に手を染める人間は圧倒的に20~30代の若者だと言う。勉強が良くできた者が多いとは意外。登場した若者に「罪悪感」なんて、これっぽっちもなさそうで寒気がした。なんとか犯罪を食い止めたい警察側と盲点を探し捕まらない方法を考え出す犯人側。この犯罪が無くなる方法はないものか。犯人側は電話の時に録音されるのをイヤがると言う。そういえば親の電話の呼び出し音が鳴っている時に「この電話は録音しています」というアナウンスが流れるようにしたらかかってくる電話がかなり減った。
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ちょっと古い情報だったが、振り込め詐欺に関与するエリート層の屈折した心理状態まで踏み込んでいて面白かった。
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取材の大変さや緊張感も伝わり、読み物としても面白く読めた。マスメディアにできることを、これからも追求してもらいたい。
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一応まともなルポルタージュということになっているけど、話を作ったという匂いがプンプンする。
いかにも、それらしい人物像、いかにもそれらしい状況セッティングなど、想像ででっち上げたんじゃないの、という感じがありあり。
まあ、こういう時代もあったっけという記録としての価値はあるかも -
職業"振り込め詐欺"。NHKスペシャル職業"詐欺"取材班の著書。高学歴・一流企業出身者たちが"振り込め詐欺"のような醜悪な詐欺行為に手を染めるなんて本当に信じられないこと。学歴社会、学歴社会と言われているけれど、日本では努力して苦労して高学歴を手にしても報われないと不平不満を持っている人が多いことの裏返しなのかも。だからといって"振り込め詐欺"に手を染めて良いわけではないけれど。
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振り込め詐欺を行っている又は行っていた者たちを取材したもの。なぜ、振り込め詐欺に手を染めるようになったかについては、明らかにされているものの、防ぐ手立ては触れられてない。なぜなら、取材しても、防ぐ手立ては見つけられないのである。騙されないように用心するしかない。暗澹たる気持ちになった。
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NHKスペシャルの内容を本にしたもの。
わかりやすく読んでいて単純に面白かった。 -
中心は元エリート学生の若者、出し子は貧困の若者。
裏の世界も勝ち組と負け組に分けられるのはつらい。
追い詰められて出し子になってしまう人は特に意外に思わなかった。
人間はそんなに高潔じゃない。
金欲しさなのはどちらも共通しているが、元エリート側にはそうじゃないのもいて一概には語れないなと思った。
出てきた犯罪者に不愉快さがあまり感じられなかったのが怖いような楽しいような気分になる。
早く景気が上向けばいいと思う。