ゴッホの手紙: 絵と魂の日記

  • 西村書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890136780

作品紹介・あらすじ

ゴッホの本格的な画集であると同時に、膨大な彼の手紙の簡にして要を得た入門書。弟テオ宛を中心とする700通以上のゴッホの手紙から251通を選び、その抜粋を関連作品とともに紹介。偶像化された画家の素顔に迫るファン必見の1冊。「狂気の画家」ではなく、思慮深く知的なゴッホがみえてくる。

感想・レビュー・書評

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  • ゴッホの日記に興味があったが、翻訳の独特な言い回しに内容に集中できず、全部は読んでいない。結局、ゴッホの画集感覚で読んだ。いろいろな絵、初期のスケッチが見られてよかった。年代の経過とともに、絵はみんなの知るあのゴッホらしさに変わっていく。

  • 思慮深いと思えば気難しく、情熱的であるかとおもえば哀切なゴッホ。
    スケッチと直筆の手紙を読むと、描くことへの情熱と自然の風景、日常の人々の風景にとても感心を寄せている、繊細な印象を受けた。よく言われている狂気な人とは思えなかった。
    黒鉛?の農作業や日常の生活風景のスケッチも多く、光と色彩が印象的。
    生前に評価がされなかったことが本当に残念。とても苦しかっただろう。
    自然の風景は哀しさ漂う美しさがあり、ゴッホの目と心を通した風景が描かれているのかなと思った。

  •  生前,ゴッホが弟のテオ宛に書いた手紙は650通あまりにのぼります。他の家族や画家仲間宛に書いたものも入れると750通もあります。
     他の本では,それらを全て読むこともできるようですが,本書では,その中の一部を選んで紹介しています。ただ,一部と言っても,本書自体が300ページもあるので,約半分弱は紹介されていると思います。
     本書のよさは,なんといっても,ホンモノの手紙の写しが載っていることです。ゴッホの手紙にはよくスケッチが書かれています。そのスケッチのことなどを実に詳しく説明しているのですが,文章だけ読むと,美術の基礎・基本と想像力のない私には,十分に様子が伝わってきませんから…。
     さらに,本書には,手紙で説明されている絵画についても,すぐ横に掲載されています。ゴッホは,手紙の中で,「どこどこの○○について、こういう色使いと気持ちで今,カンバスに向かっている…」というようなことも説明しているのですが,その説明にある絵をすぐに見ることができるので,手紙の内容がとてもよく理解できるのです。

    監訳者のあとがきを引用しておきます。

    彼の膨大な手紙を通読するのは並大抵のことではない。本書はその手頃なダイジェスト版ともいうべきものだが,ゴッホの手紙には,例えばセザンヌ,ゴーギャンのそれとは違って,そこで言及された彼自身の作品や風景などのスケッチがついていることも多い。-中略-本書はゴッホの本格的な画集であると同時に、膨大な彼の手紙の簡にして要を得た入門書として,従来の類書とは異なる意義をになうものといえよう。(千足伸行,本書318ページより)

  • ゴッホや弟のテオをはじめ、この本の制作に関わった全ての人に感謝したい。
    感動をありがとうございます。

  • 2016.9.30「本嫁の会」で紹介。

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