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- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891765118
感想・レビュー・書評
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シュールレアリスティックなミラーの想念がノンブレスで連なる。明確なストーリーなどあるはずもなく、猥褻な言葉が飛び交い混沌と掻き乱される。しかし読み進めるうちにいつの間にか叙情的で光ある、汚物まみれの美しい光景が浮かび上がる。ミラーの射る光の矢は都市の底辺に住む猥雑な人々を貫き腐りかけの魂に再び命を宿す。ミラーの誠実な愛情の深さと力強さを感じる。一方に絶望的な終末観が常に介在しており、人間の魂を踏み躙り成り立つ巨大アメリカ社会への憎悪に悲壮が覆い被る。その両義性の混濁が狂おしいレクイエムとなり都市を流れる。
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[ 内容 ]
ニューヨークの底辺の人々の幸と不幸、希望と絶望、愛と憎悪、優しさと残酷さ、猥雑さ、無頓着、激情、呪詛、狂気、そして純心さへのパセティックなオマージュ。
シュルレアリスムの影響の色濃い、想像力の可能性の果てへの旅。
[ 目次 ]
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