- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891949747
感想・レビュー・書評
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題名に銘打ってあるように、非常に翻訳されている言葉や例えがわかりやすい。
現在進行形の「いま」に当てはめていろいろ考えてみる余白が残されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
門外漢である自分を基準にすれば、
岩波文庫の「共産党宣言」よりも、
間違いなく本書が優れていると感じた。
名作といわれる古典は、
内容が優れていると思っている。
直訳された専門用語に頭を悩ますことよりも、
本質を理解するほうが圧倒的に大事で、
その点、本書はとても素晴らしいと思った。
また、齋藤孝さんの序章がよかった。
多様性を重視した現在の価値観を含め、
読むときの視点をアドバイスされている。
いろんな本にこういう「序章」があるといいなぁ。
唯一、岩波のほうが優れていると感じたのは、
迫力というか、切迫感というか・・・
アジる感じは本書では随分丸くなっている印象。
結局のところ、長くない「宣言」なので、
直訳に近い本と合わせて、
本書を両方読むのが一番いいと思う。 -
訳本ではありますが、初めてのマルクスの本。
高校生でも読めるということで、だいぶ意訳されている
ようですが、初心者にとっては読みやすかった
と思います。
『万国の労働者を団結せよ!!』はこの本の最後の部分
だったのか!!古典的名著であることは間違いないの
だと思います。意訳とは言えやはり古典を読むことは
非常にためになると思いました。
意訳であるので正確にはわかりませんが、150年から
160年以上も前の人物が、リーマンショックや
日本での東日本震災以降の閉塞した状況、2
極化した状況を言い当てているのが非常に驚きであり、
マルクスの頭の良さ。論理展開の鋭さに同じく驚愕して
しまう内容だと思います。
『資本論』等も読む機会があれば挑戦したいと
思います。
数ある訳本のなかで、今回この本を選んだのが
訳者が私と同じ年で、大阪出身のい人だったので
なんとなく選びました。