マドレンカ

  • ビーエル出版
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本棚登録 : 147
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892385988

感想・レビュー・書評

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  • ピーター・シスが娘のために書いたという絵本。
    全ページに娘への愛情がこめられまくっていて笑ってしまうほど。
    娘にとってみたらきっと最高の贈り物だろう。あるいは愛情で窒息しそうになっているかも。

    主人公の女の子マドレンカはある日、歯がぐらぐらしているのに気がつく。そこで、町中の人たちに、もうすぐ歯が抜けるよ、と知らせて回る、というほほえましい趣向の絵本。

    フランス出身のガストンさんのパン屋さん、
    インド出身のシンさんの売店、
    イタリア出身のチャオさんのアイス屋さん、
    ドイツ出身のグリムおばさん、
    などなど。

    ページに空いた穴の向こうには、それぞれの出身国を描いた魅力的な細密画が隠れている。これでもか、というくらいに凝った絵が次々とあらわれる。

    どうやら3部作らしい。いろんな意味で残り2作が楽しみだ。

  • すっごく面白かった!
    絵本を通してマドレンカが見ている、聴いている、感じている世界を覗いているみたい。感覚的な表現がとても心地よい。素敵な絵本だ。

  • 思いの外面白かった。画面の使い方がまたユニークで満足でしたね。歯がグラグラして来た女の子が知ってる人たちに知らせて行く流なのですが〜

  • 宇宙の中の ある惑星の ある大陸の ある国の ある町の 
    ある建物の ある窓の中に ある雨の日、一人の女の子がいた。
    名前はマドレンカ
    という文章で始まるこの絵本は、絵が不思議なしかけ絵本です。
    マドレンカはニューヨークに住む女の子。
    ある日、歯がぐらぐらすることに気づいたマドレンカは、みんなに知らせたくてうきうきと通りへ出て行きました。
    マドレンカが「わたし 歯が ぐらぐらするのよ!」伝えたのは様々な人種の人々。
    あっちこっちで「歯がぐらぐらするの」と言っているうちに、帰るのが遅くなったマドレンカ。
    両親が「いったいどこにいってたの?」と聞くと・・・
    家の周りを回ってきただけなのですが、本当に世界一周した感じです。
    それぞれお国言葉で挨拶をして、みんな喜んでくれます。
    マドレンカは、「人生最高の日だわ!」と思います。
    子どもってみんな同じなんですね。
    『歯がぬけること』がこんなに嬉しいことだとはね!!

著者プロフィール

ピーター・シス:1949年、チェコスロバキアのブルノ生まれ。プラハ工芸美術大学とロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ。新聞、雑誌、書籍のほかに、アニメーションの分野でも幅広く活躍。ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞、ボローニャ国際絵本展金賞、コールデコット・オナー賞など、数々の賞を受賞。作品に『三つの金の鍵ー魔法のプラハ』『かべー鉄のカーテンのむこうに育って』『マドレンカ』(BL出版)や、『星の使ーガリレオ・ガリレイ』『生命の樹ーチャールズ・ダーウィンの生涯』(徳間書店)、『ロビンソン』(偕成社)など多数。

「2022年 『ニッキーとヴィエラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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