パプーリとフェデリコ 2 海べで

著者 : ガブリエル・バンサン 今江祥智 中井珠子

• ビーエル出版 (1996年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[8minaさんの感想 · 2014年12月8日]

森を出た二人は海を目指す。
はじめて海を目にするフェデリコは大はしゃぎ。
大きな波にのまれそうになるフェデリコに向かって心配そうなパプーリ。

「アンジュール」のように言葉のない絵だけの場面が続くが、ガブリエル・バンサンの踊るようなデッサンが海を渡る風、大きな波の音、潮の匂いまでも伝えてくるよう。

笛の音に楽しそうに踊り、よりそう二人。
多くを持たず、独りきりで暮らしてきた二人のとって、互いの存在はとても大切なものになっている。

二人の旅の2作目、さて、次は何を見つけていくのか。