- Amazon.co.jp ・本 (58ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892389573
作品紹介・あらすじ
絵本の原点 感動の一冊
感想・レビュー・書評
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文字のない鉛筆だけのデッサン画で描かれた絵本です。
犬が走る車の窓から投げ捨てられます。
犬は飼い主の乘った車を探し回ります。
犬が車の前に飛び出すと、車は犬をよけようとして、前から走ってきた車と正面衝突してしまいます。
車は炎上してしまいます。
犬はひとりぼっちになります。
犬はさすらいます。
犬は空に向かって遠吠えをします。
「ウォーン、オン」
ひとりぼっちの犬。
家々の建て込んだ路地裏で、ゴミを漁っていると
「あっちへ行け」と追い払われる犬。
でも、犬は一人の少年と出会ったのです。
出会ってしまったのです。
犬がさすらって、空に向かって遠吠えをするところは、涙がでます。
自分はなんてことをしてしまったのだろうと思う犬。
私は、犬を飼ったことはないです。
犬も、絶望するし、希望も持つんだ。
犬は本当に賢い人間のパートナー。
どうか幸せに。
幸せになるんだよ。 -
私には、この本に値する言葉がでない。
掟破りだとは思いますが、 もり ひさ志氏の言葉を、丸写しします、、、
アンジュール
ある犬の物語
ある日、犬は、野の道を疾走する車の窓から投げすてられる。にわか野良になった犬のその日の長いさすらいをたどって描く。目を吸いよせて離さない50を越える犬の姿態と表情はすぐれたデッサンにより酷いばかりの迫真である。あるいはひとりに秘めておきたい絵と思い、誰かに見せずにはいられなくなる作品でもある。
犬は車をもとめて走り、あきらめ、野から浜辺へ、汀から道へ、地を嗅ぎながらうなだれて歩き、佇み、はっとして頭をあげ、空にほえる。近景から遠く小さく立つ犬へと画面を移し、むこう向きは途方にくれ、エンピツで打った点だけの犬でさえかなしみをこぼし、振りむく犬はこちらへ訴えかけ、その彷徨をたどる人の内深いものをかきたててやまない。
やがて、犬はひとりぼっちの子どもと出会う。ぽっと胸に灯りがともったようにあたたまり、はじめて犬の思いと作者のこころに近づけたと気づくのである。
1986年5月 もり ひさ志
、、、文字が一つもない、エンピツ書きの、デッサン。空にほえる犬の絵に、こころ掻きむしられる。
ラストに 出会った 子どもと、喜ぶ犬の絵が、すごく嬉しかった。
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にゃんこまるさん
羨ましすぎて、涙が出そう…!立派な図書館なのです!
本は、沢山借りると重いので、近くを利用してましたが、寒さが柔らいだら、...にゃんこまるさん
羨ましすぎて、涙が出そう…!立派な図書館なのです!
本は、沢山借りると重いので、近くを利用してましたが、寒さが柔らいだら、あしをのばしてみようと思います。2021/01/12 -
2021/01/12
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にゃんこまるさん
コロナ、怖いですものね。近くの図書館も、去年は、長くお休みしていました。
今日は、近くの書店に、本を何冊か注文する予定です...にゃんこまるさん
コロナ、怖いですものね。近くの図書館も、去年は、長くお休みしていました。
今日は、近くの書店に、本を何冊か注文する予定です。
2021/01/12
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絵だけで進んでいく絵本。
色がないから余計に深く伝わってくる。 -
アンジュールとは犬の名前なんだろう。鉛筆によるデッサンで描かれた絵本。文字は一つたりとも無い。作者のデビュー作とのことだが、その表現力には驚かされる。捨てられた犬の哀しみが伝わってくる。幼い子供向けの絵本ではないかもしれない。
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ガブリエル・バンサンの絵との出合いは、よく行く図書館で偶然手にした「老夫婦」。踊るようなラインで描かれたデッサンは、なんて表情豊かなのだろう。一目で魅せられてしまいました。
それからブクログで皆さんのレビューを拝見し、ネットで調べて初期の作品である本書「アンジュール」にたどり着きました。今手元に3冊の彼女の作品があります。
「アンジュール ある犬の物語」は、言葉の無い、色彩のない、簡素な線だけの鉛筆デッサンの本。彼女の処女作とのことです。
デッサンだけの絵本なのですが、飼い主に捨てられ、必死で追いかける姿、途方にくれ彷徨い、深い悲しみに響く遠吠えの声、遠景で広い海辺に描かれた小さなシルエットからも、やるせない悲しみが伝わってきます。
言葉が無いが故に、読む人の心の中が映し出され、その人だけの物語が表現されるのでしょうか。深い喪失の悲しみを心に宿すものには、より深い悲しみを、そして最後には明るい希望を。 -
絵のみで綴られていく、犬の心と旅路。
習字のときに、よく「書いた文字より余白をどのように表現するかが重要」といわれるけれど、それにも通じる感じがする。
手に取るときの自分の心の状態が、そのまま読後感につながる。鏡のような絵本でもあると思う。 -
車から出る手と投げ捨てられる犬。衝撃的なシーンから始まり、必死に車を追いかける緊迫感、遠ざかる車と途方に暮れる犬の悲壮感に、いたたまれなくなる。
デッサンだけで、これほどまでに犬の動きや表情が表せることに驚き目が釘付け。一見雑に(すみません)鉛筆で線を描いたようなのに、すごい表現力!
文字がないので、説明しないと子どもは理解せずにどんどんページを捲ってしまう。
この絵を一つ一つ楽しめるようになるのは、まだまだ先かも。 -
言葉のない絵本。
最後、どうなってしまうんだろう。
読み聞かせしていくと、息をのむ子供たちの心がじんじんと伝わってくる。
絵本の力を実感させられる。 -
こちらは文字のない絵本。
線画で描かれたシンプルな構図。
突然車から放り出され、野良犬となってしまったアンジュール。
飼い主の車を追いかけて追いかけて、見失い、それでも追い求めて車が来るたびに飼い主ではないかと思い、彷徨い、歩きに歩きます。
ラストは男の子に出会い、新しい生活が始まるのだという予感で終わります。
アンジュールの困惑、深い悲しみ、孤独な思いが痛いほど伝わってきます。
スマホから、猫丸さんの本棚覗こうとしたら、なんと、エラーが出てしまいました。本の分量がハンパないですからねえ。明日PCを開いた時...
スマホから、猫丸さんの本棚覗こうとしたら、なんと、エラーが出てしまいました。本の分量がハンパないですからねえ。明日PCを開いた時にみせていただきます。
とりあえず、『私の寄港地』を図書館で、探したらなかったです。
そんなコトあるんですね、、、
そんなコトあるんですね、、、
あるんですね~(*^^*)。
あるんですね~(*^^*)。