アンジュール: ある犬の物語

  • ビーエル出版 (1986年1月1日発売)
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本棚登録 : 1744
感想 : 291
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文字のない鉛筆だけのデッサン画で描かれた絵本です。



犬が走る車の窓から投げ捨てられます。
犬は飼い主の乘った車を探し回ります。
犬が車の前に飛び出すと、車は犬をよけようとして、前から走ってきた車と正面衝突してしまいます。
車は炎上してしまいます。
犬はひとりぼっちになります。
犬はさすらいます。
犬は空に向かって遠吠えをします。
「ウォーン、オン」
ひとりぼっちの犬。
家々の建て込んだ路地裏で、ゴミを漁っていると
「あっちへ行け」と追い払われる犬。
でも、犬は一人の少年と出会ったのです。
出会ってしまったのです。




犬がさすらって、空に向かって遠吠えをするところは、涙がでます。
自分はなんてことをしてしまったのだろうと思う犬。
私は、犬を飼ったことはないです。
犬も、絶望するし、希望も持つんだ。
犬は本当に賢い人間のパートナー。
どうか幸せに。
幸せになるんだよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2022年11月22日
読了日 : 2022年11月22日
本棚登録日 : 2022年11月5日

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コメント 10件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2023/03/14

まことさん
猫にとってバンサンは、今江先生(いつも敬称略ですが、今回は例外)とセット。もう40年近く前だったと思うが熱心に語られていたのを思い出しています。。。

まことさんのコメント
2023/03/14

猫丸さん♪
私はバンサンはこの作品で初めて読みました。(字はなかったけれど)
今江先生とは、どなたですか?
今江ヨシトモ(漢字がわからない)さんのことかなあ?

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2023/03/14

まことさん
> 今江ヨシトモ(漢字がわからない)さんのことかなあ?
そうです。

岩波書店は4部作なのに、「ぼんぼん」(少年文庫)1作しか出していないのを早く完結させて!←此れ猫の戯言。。。

まことさんのコメント
2023/03/14

猫丸さん♪
実は今江祥智さんは、子どもの頃、何か読んでお世話になったと思うのですが、あんまりよく覚えていません。
ごめんなさい。
バンサンの本も訳していらっしゃるみたいですね。
今、急いで調べました。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2023/03/14

まことさん
創作(童話・絵本のテキスト)、翻訳、エッセイと色々書かれていますが、
学び猫だった頃、今江先生のエッセイに紹介される本を追い掛ける日々を過ごしてました(大袈裟)
それは
子どもの本の世界から越境して、色々と素敵な広い世界を示してくださいました。

まことさんのコメント
2023/03/14

猫丸さん♪
今江さんのエッセイは、今、検索かけても、出てこなかったので、代わりに出てきた、河合隼雄さんの『河合隼雄と子どもの目』を本棚登録しました。
読めるかどうかはわかりませんが、ありがとうございます。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2023/03/14

まことさん
今江先生のエッセイは猫の本棚に数冊UPしてました。機会がありましたら是非!
booklog(Amazon)では、書籍本体の画像しか判らないので「私の寄港地」(出版工房原生林)を新たに掲載しました。
ケースにある宇野亞喜良のイラストをご覧ください。。。

まことさんのコメント
2023/03/14

猫丸さん♪
スマホから、猫丸さんの本棚覗こうとしたら、なんと、エラーが出てしまいました。本の分量がハンパないですからねえ。明日PCを開いた時にみせていただきます。
とりあえず、『私の寄港地』を図書館で、探したらなかったです。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2023/03/14

まことさん
そんなコトあるんですね、、、

まことさんのコメント
2023/03/14

猫丸さん♪
あるんですね~(*^^*)。

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