にゃーこちゃん

著者 :
  • ブロンズ新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784893093363

感想・レビュー・書評

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  • 高橋和枝 作「にゃーこちゃん」、2004.9発行です。ある日やってきて、そのままいついたにゃーこちゃん、キジトラ、メスの、のら猫さん。にゃーこちゃんと過ごした日々、ゆったりとした時間が描かれています。

  • これ前も読んでたわ。
    うちのこないだいなくなった猫に似ててかなしかった。

  • 明け方まだ間違いなく眠たいだろう飼い主にはおかまいなく、お腹がすいたと枕元で喉をゴロゴロ、顔をぺろぺろ。あるいはこっちが構いたいときはつれないくせに、ふいに気づいた時にはぴたっと寄り添っているくらいのマイペースさが猫というもの。

    顔はなかなか器量よしでもお腹のたるみが難ありのにゃーこちゃん。猫たるや猫らしく気侭な素振りにはもれなく心惹かれます。食べて、寝て、ひとりで遊んで。気侭なにゃーこちゃんが年老い、確固たる足どりで去りゆくまで。

    朱色と藍色の濃淡という限られた色数で塗られた絵は、描かれすぎることがなく、淡々と過ぎゆく猫時間の独特な雰囲気を助長している気もする。

    静かな中にほくそ笑み、愛しさからドーパミンを放出しながらも、読み終えた後は詩を味わったように穏やかな余韻が残る。

  • ある日ふらっとやってきて
    いついてしまった
    キジトラの野良猫(♀)
    にゃーこちゃん。


    仏頂面に
    でっぷりお腹。


    眠りたいところで眠り
    座りたいところに座り
    自分の道を歩く。


    にゃーこちゃんとの生活に
    次第に慣れていって
    そばにいることが
    当たり前になっていく日々。


    けれど
    何年か経ったある日、
    すっかり弱ってしまった体で
    来たときと同じような自然さで、
    にゃーこちゃんは出ていった。


    どこか自分で決めた場所があったのか、
    確信に満ちた堂々とした足どりで
    歩いていった…。


    そんな野良猫
    にゃーこちゃんとの
    出会いと別れを描いた
    おかしくて
    ちょっと切ない絵本です(^_^)



    自分自身
    野良猫だった黒猫を飼っているので
    もうこの設定からして
    ヤバいです(泣)


    たるんだお腹を
    タプタプ揺らしながら
    ゴミだらけのテラスで
    ゴロゴロと転がったり、

    花壇におしっこをしたり、
    殺人的な口臭をはなって
    あくびをしたり、

    知らない人が通り過ぎると
    睨みをきかせたり、

    家に帰ってこない日が続くような
    秘密な部分もある
    気ままな生き方。


    そんな我が道を行く
    にゃーこちゃんが
    なんとも可愛くて
    ふてぶてしくて
    ブサイクで
    誰にも媚びずに
    愛想のないところがまた
    猫好きの心をくすぐり
    いとおしくなります♪

    誰にも寄りかからず
    自分の足で
    凛として立つ
    にゃーこちゃん。


    猫は自分の死が近づくと
    自ら一人になれる場所を探して
    いなくなると言います。


    なんて気高い魂なんだろう。



    確信に満ちた足どりで出ていった彼女への
    高橋和枝さんの
    愛がいっぱい詰まっています。

    人生で必ず訪れる
    大切なものとの別れや、
    死と向き合うことの意味をも
    考えさせてくれて
    自分にとっても
    本当に大事な絵本です(T_T)

  • いるだけで癒される存在のネコ。
    ネコ好きならではかもしれませんが・・・
    のんびりと、何気なく、さりげなく、でもすごい存在感。
    いないと何処へ行ったのか探してしまう・・・
    そんなほのぼのとした、”ネコ”とのありがたい日常生活が書かれています。
    太めの赤いネコがtamaranai存在。
    2色使いもgood。
    小5の息子も大好きでよく読んだり眺めたりしています。

  • 淡々と、にゃーこちゃんとの生活。
    にゃーこちゃんの力強さ。潔さ。

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著者プロフィール

1971年神奈川県生まれ。東京学芸大学教育学部美術科卒業。ステーショナリー会社を経て、フリーのイラストレーター。レター、文具、雑貨の商品化も多数行い、絵本作家としても、数々のシリーズを手がけている。

「2015年 『黒猫と読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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