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- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893421616
感想・レビュー・書評
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レリスは父親がルーセルの友人だったために、人嫌いのルーセルと個人的な親交を持つことができた。そのお陰もあって、ルーセルを祭り上げたシュルレアリストたちとは異なり、願望の混じらない、地に足のついたルーセル評を残している。ルーセルの作品を「月並みな趣向の精髄ともいうべきもの」と表現しているが、相当な確信がないとこういう書き方はできないように思う。ここだけ抜き出すと悪口のようだけれど、全体にはルーセルの人物と作品の両方に対する尊敬と誠実が感じられて、読んでいて気持ちよかった。
ルーセルの「私はいかにして或る種の小説を書いたか」を収録。発案者本人がきっちり平易にあの「方法」について解説している。 解説や伝記に断片的に引用されているのをまるごと読めて、スッキリした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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