- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893849045
作品紹介・あらすじ
学びの科学の最先端を探る!よりよく学ぶためにはどうしたらいいか、認知の科学にもとづくヒント。
感想・レビュー・書評
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ゼミの課題図書に指定。
認知論から学習を考える本。著者の専門性により,言語発達,熟達化,ICTを使った学習の章がこの本を特徴付けている。
一般的な学習の見方が行動主義的であることを踏まえ,なぜできないのか,なぜできるのか,なぜうまいのかを認知論的(知識の量と構造と情報処理の仕方)に解説する。学生には事前の知識が今の学習を制約することを最低限理解して欲しい。
Eクラスに関しては教育方法学の内容ともリンクしており,この本の内容を踏まえ,佐藤氏が推す協同学習(活動理論に基づく学習)と関連づけて欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私の学習の大きな支えとなっている1冊です。認知学習論の視点から「学ぶ」ということを考察し、より効果的な学習の方法を考えていきます。行動主義と認知科学との視点の違いを明らかにし、また現在の人工知能の限界を知ることで人間の学習の特徴をより明確にしていくことが出来ます。認知科学が今後向き合っていく課題も示されており、この本を読んだことで認知科学への関心が更に高まりました。特に、「概念変化」の必要な学習については、教育関係者の方には是非読んで頂きたいところ。専門用語には1つずつ解りやすい解説や例が載せられているので、是非ご一読を!
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NDC分類: 141.5.
「学習」のメカニズムを認知科学の研究成果に即して概説。この分野で何が議論されているかよく分かる。個人的には第7章の「学習を極める:熟達者になるには」とその付録の「能と将棋のエキスパート対談」が興味深かった。再読。
11.05.07再々読