嵐が丘: 名作映画完全セリフ集 (スクリーンプレイ・シリーズ 148)

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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894074552

作品紹介・あらすじ

ヒースクリフのキャシーへの一途な愛と復讐、揺れ動くキャシーの気持ちの変化を描いたこの作品では、相手への愛情、非難、中傷、謝罪など、自分の思いをストレートに伝える表現に富んでいる。このような表現は、映画やテレビドラマによく見られるので、聞き取りの練習に役立つ。また感情に結びついた表現は、重要な文法事項が使われていることも多いので、文法学習にも適していると言えるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • リトールドを読んで興味を持った。スクリーンプレイ・シリーズは、著作権が切れている古い映画だとDVD付きになるのね。お得だ。

    でも期待しすぎていたのか…あんまり面白くなかった。エミリー・ブロンテは、階級社会へ抗議するためにこの小説を書いたんじゃないのかな?ロマンスはメインじゃない。
    そのロマンスをメインに持ってきているので、真実の愛は富より偉大だと主張するだけの、つまり恋愛結婚賛美のつまらない映画になっている。

    この映画をただの恋愛映画としてみると、キャシーが夫よりヒースクリフにこだわるのが謎すぎる。あんなに良い夫なのに。愛に焦がれるとそうなっちゃうのかもしれないけど、夫が不憫だ。
    キャシーが帰ってきたヒースクリフを気にするのも、彼が金持ちになったからに見える。もしもヒースクリフが負け犬として戻ってきたら、きっと歯牙にもかけなかっただろう。彼女の真実の愛がなんだって言うの?まあ、エミリー・ブロンテの時代にしては進歩的な女性像だったのかな。

    その夫は夫で、妻の臨終に間男が横やりを入れても怒りもしない。情けない人だ。まあ、愛する妻の死に茫然自失してしまっていたのかもね。

    ヒースクリフはアメリカへ帰れって感じだし、取り持ち役の乳母はとにかく引っ込んで欲しかった。この時代の女性の行動として不自然すぎる。

    そしてイザベラがただただ不憫だった。復讐心を抱える人とは付き合っちゃいけないし、結婚なんて論外だわ。

    恋愛映画としてみるなら、登場人物に人間的魅力のない、粗ばっかりのつまらない映画だけど、主演の二人のルックスは美しいし、調度品や衣装も素晴らしい。だから興味があるなら見ても良いと思う。

    ミシェル・ルグランが音楽を担当したのは1970年版の嵐が丘。これじゃなかった。

    キャシーは野生児ファッションと上流階級ファッションの二種類のスタイルの衣装を着る。それぞれの服を着ている時のヒースクリフの反応が興味深かった。服が人間関係に与える影響を、劇的に表現していた。

    女性がどんな服を着ているかで、男性はその女性と自分の間の距離を推し量るのね。
    今でも女性のファッションは、男性に見られるために存在していると思っているような人もいる。最近は、男性も女性に見られることを意識するようになってきたみたいだけど。まあ、他人が何を着ているかなんて、よほど際立っているのでなければどうだっていいわ。

    キャシーの結婚は、当時の女性が置かれていた社会状況を考えたら当然の選択だった。本当の恋はあらゆる面で自立しているふたりの間にしか成立しないってことね。

    この映画では、どの階級だろうが女性は男性にかしずくものとして描いていて、それも不愉快。

    ヒースクリフがキャシーにこだわったのは、彼女を愛しているからじゃなくて、屈辱を味あわされたからだろうな。アメリカで富を成して、そのままアメリカで幸せになる選択肢だってあったはず。けれどこのジプシーの孤児は、受けた屈辱を忘れられずに、イギリス上流階級をたたきのめしに戻ってきた。彼の嵐のような怒りの、中心、嵐の目にいるのがキャシーなんだろう。もしも怒りがなかったら、キャシーのことはさっさと忘れたのでは?

    原作を読み返したいけど、長そうだからな…エネルギーもいりそう。もうちょっと英語に慣れてからにするか。多分、映画より面白いんだろうな。

  • トワイライトきっかけで読みました

    登場人物誰にも共感できない

    大人になったらもう一回読みたいです

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