くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫 し 2-1-1)
- ホビージャパン (2006年9月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894254718
作品紹介・あらすじ
「くじびき」で運命を決めるという大陸最大の宗教「ソルティス教」の見習い修道女メイベルは、実はくじびきが大キライ。それでも好きな研究や魔法の訓練に明け暮れながら、それなりに平和な日常を送っていた。だが、同じ見習い修道女のパセラと買い物に出かけた街中で、くじ運最悪の剣士ナバル、軽薄な近衛隊長クラウとともに、異教徒によるテロ事件に巻き込まれて…。清水文化が贈る近世風ファンタジーシリーズ第1弾。
感想・レビュー・書評
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すべてをくじ引きで決めるという宗教に
くじ引きで入れられてしまった見習い修道女。
おかげ様でくじ引きが嫌いという、ものすごくなっとくな理由。
始まり、という感じで終了してしまいました。
ある意味、長いプロローグ?
最後にある戦闘シーンが盛り上がり部分かとは思われますが
それほども…あの型破りな戦い方は面白いですが。
くじ引きを信じる側と、信じない側の組み合わせ。
そこだけが、ぶつかり合う2人、です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大事なことはすべてくじびきによって決められる宗教国家。博物学が趣味の修道女と、腕は立つけどくじ運の悪い剣士が、救世の勇者に選ばれてしまうというはなし。女荒俣宏みたいな主人公が新しくて好きだ。
ファンタジー世界なんだけど、水力による技術がかなり発達してるってのも面白い。スチームパンクならぬ水力パンク。魔法もあるけど、あくまで科学と併用させるものっていう認識らしい。
ドラゴンとか退治しなきゃならないっぽいけど、次に行く街もくじびきで決めなきゃいけない。電波少年か。
挿絵多いな。数えたら10枚もある。 -
剣も魔法もドラゴンも出てくるけど、割と文明の利器も発達してる。でも肝心のことを決めるのはくじ引き、という不思議な感じのファンタジーでした。1巻はまるまる壮大な序章。メイベルはじめキャラもそこそこ立ってた気がします。特に読んでるうちにクラウが好きになってきた。メイン(?)で唯一表紙に出てないのは気のせい。今後の展開上あまり出番なさそうとか言わない。
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清水さん、1年ぶりの新刊。モメた気象精霊記、そして最近音沙汰のないあんてぃ〜くのほうもがんばってほしいと思います。このくじびきは3ヶ月連続刊行だそうな。まずは主人公が勇者の従者となって旅立つまで。賢く元気な女の子キャラは清水さんの持ち味です。うまくはじけていると思います。コンピュータートラブルに負けず、最後まで書ききってほしいと思います。