アフター・リベラリズム 新版: 近代世界システムを支えたイデオロギーの終焉

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894341777

作品紹介・あらすじ

本書では、1989年を、1789年から1989年に至る時代の終わりとして見なす方がより有益である、ということを論じるつもりである。1789年から1989年に至る時代は、近代世界システムの地球的規模におけるイデオロギー-著者のいう地政文化geoculture-であるリベラリズムが、勝利しかつ崩壊した時代であり、興隆し最後には消滅した時代である。このように考えれば、1989年という年は、フランス革命のスローガンが不可避的な歴史的真実を反映しており、現在あるいは近い将来において実現されるようになると多くの人々によって考えられていた政治的・文化的時代-目を見張るような科学技術的成果のあった時代-の終わりをなす年であるといえるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • アフター・リベラリズム―近代世界システムを支えたイデオロギーの終焉
    (和書)2009年09月06日 22:23
    藤原書店 イマニュエル ウォーラーステイン, Immanuel Wallerstein, 松岡 利道


    リベラリズムというものの世界システムでの位置づけそしてその興隆と終焉とが見事に描きだされていて面白い。

    とても参考になり良い作品だった。

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著者プロフィール

1930年ニューヨーク生まれ。アメリカの社会学者。研究対象としていた現代アフリカの状況から、「低開発」の歴史的生成過程に関心をもち、従属理論に接近した。他方では、ブローデルを中心とするフランス・アナール学派の歴史認識、とくに「世界経済」の着想に啓発され、「一体化した現代世界」の歴史的形成過程を分析、歴史学や社会科学一般に絶大な影響を与えている。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の「経済・史的システム・文明研究のためのフェルナン・ブローデル・センター」長(1976-99年)、国際社会学会会長(1994-98年)などをつとめた。

「2013年 『近代世界システムIV』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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