本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894393028
作品紹介・あらすじ
穏やかな夫の愛に飽き足らず、次々と愛の遍歴を続けるサビーナ。彼女はまるで女優のように相手に対して自分を使い分ける。いつ実体を暴かれるともしれないスパイのような生活に、彼女が求めるものは何であろうか?膨大な日記で知られるアナイス・ニンの問題作。
感想・レビュー・書評
-
大河小説『内面の都市』の4作目。見事に精神分析の影響下にある作品。
全編にちりばめられたシンボル、これを一つ々読み解いてみたい気もする。
ストールを帆に擬えたりここでも海と船のイメージが繰り返し描かれる。
暗く重い雰囲気のなか過去の恋人とのエレベーターでのキスシーンが生々しく、そこだけ総天然色に輝いている。
ラスト、ベートーベン四重奏曲を聴いて涙する描写は心震える美しさ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示