奇跡の記憶術~脳を活かす奇跡の「メタ記憶」勉強法

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894514324

感想・レビュー・書評

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  • この本の記憶術について、簡単に説明すれば、
    ・理解して整理することが大切
    ・一定期間を置いた反復学習が効果的:具体的には、勉強したら、1時間後、翌日、1週間後、半年後の4回の反復を行う
    という点でしょうか

    内容としては、類書でもよく見る内容で、目新しさはなかった
    ただ、この本のすべてがこの内容で、具体的なやり方などを説明しているので、実践してみるにはいいかもしれない。

    【参考図書等】
    ・「最強の記憶術」(アンドリュー・スミス・ルイス、エリック・ヤング)

    【引用】
    ・記憶の法則1「反復学習する場合は、一定の期間をおけ」(P66)
    ・つまり、学習とは、論理(理解)→記憶→論理(思考)→記憶の血肉化→論理力の強化→記憶の強化、といったサイクルに他なりません。(P75)
    ・記憶すべきは記憶し、不必要なものは記憶しない。これこそが理にかなった勉強法なのです。(P82)
    ・一度理解したものは、必ず反復する。記憶する必要のないものは、最初から手を出してはいけません。(P90)
    ・暗記系の学習方法
    ①まずは記憶事項を確実にものにすること。そのためには、文章の中で覚えるとか、因果関係を理解するとか、論理力を駆使することが必要である。
    ②あとは雪だるま式に増えていくが、完全に記憶しようとはせずに、「リコグニション」レベルを目指すこと。
    ③反復学習により、目標レベル「リコール」状態まで持っていく。
    ④警戒レベルである「リコグニション」にまで記憶が落ちていくと、間を置かずに反復し、絶えず「リコール」レベルを維持すること。
    ⑤記憶したものを使って文章を読んだり、問題を解いたりして、その知識を血肉化すること。(P156)
    ・英文を読む力と、会話力はまったく別物だと考えてください。(中略)日本の英語教育はあくまで学術書などの翻訳力であり、大学入学試験ではその力を試しました。だから、いくら英語を学習したところで、英語をしゃべることができないのは自明の理だったのです。(P166)

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  • 本書は、記憶力を高めたい方にオススメの本です。記憶力を高めたためには、どうすればいいのか。それは、繰り返し復習することです。人間の脳は、意識しない限り忘れるようになっています。特に自分に馴染みのないものはなおさらです。知識をしっかりと定着したいのであれば、何度も復習することが大切です。

    本書には、エビングハウスの忘却曲線や有効な勉強法など詳しく載っています。

  • ○論理構造を意識して新聞を読む
     イコールの関係
      筆者の主張=具体例・エピソード・引用
     対立関係
     理由づけ
     因果関係

    ○記憶の4段階
     ファミリア→何となく知ってる
     リコグニション→選択肢があれば選べる
     リコール→自分で思い出せる
     オートマチック→自然に浮かぶ、習熟レベル

    ○分散学習
     睡眠をはさんで再度学習する

    ○メタ記憶
     自分を越える高い次元からマネジメントする
     モニタリングとコントロールを繰返す
     
    ○英単語100個
    月曜日まずは、覚えようとせず、理解し、1時間以内に復習する。
    火曜日は反復学習し、新たに100個学習する。
    1時間後にチェック
    水曜日は二日目の100個と新たに100個
    日曜日に月〜水を再度チェック



  • 記憶の段階が四段階あること。また、メタ認知についても述べられている。四段階における記憶法を習得することは大切だと感じた。

  • オーディオブックにて視聴。
    出口先生の書籍は、学生時代に論理思考についての本を読んで以来、久しぶり。(感銘を受けて、できることならSPSSという当時出口先生が経営されていた予備校に入りたいと思ったモノだ)

    で、本書に書かれている勉強の流れを端的に表せば以下の通り。

    ・まずは理解する(論理力大事)
    ・次に記憶する
    ・忘れる前に復習する(記憶の段階を意識して、最適なタイミングで!)

    記憶の段階というのは次の4段階。

    1.ファミリア
    ⇒どこかで見た事あると感じるけど意味が思い出せない
    2.リコグニション
    ⇒自力では思い出せないが、選択肢を与えられれば思い出せる
    3.リコール
    ⇒選択肢がなくても自力で思い出せる。ここを目指す。
    4.オートマティック
    ⇒自力で思い出そうとしなくとも、自然と浮かび上がってくる段階。

    で、今自分が覚えようとしている対象が、記憶のどの段階で、いつ復習をすれば定着するかを意識して勉強するのが「メタ記憶」勉強法とのこと。

    ちなみに、この記憶の段階・定着度合いを把握して学習計画を自動で立ててくれるセルゴメソッドを用いた「<a href="https://iknow.jp/referrals/0qzwyd3ngenru65iy9emcm0x4kc7md1a/signup" target="_blank">iknow</a>」という英語学習サービスは僕も愛用していて、確かに定着率が高いと感じている。

    本書を読めば、予習・授業・復習の流れが如何に理にかなっているかがよく分かる。

  • メタ記憶というか、やはり何回も繰り返すことが大事なのだと思った。

  • なにかを覚えるには論理力が必要である。

    記憶には4段階ある。
    (1)ファミリア:「見たことあるけど,なんだったっけ」な状態
    (2)リコグニション:選択肢を与えれば答えることができる程度の状態
    (3)リコール:選択肢を与えられなくても自力で思い出すことができる状態
    (4)オートマティック:自力で思い出そうとしなくても,自然と浮かんでくる状態

    勉強をする際には,(2)リコグニションのレベルまで最初は持っていくことが効果的で,(3)リコールがとりあえずの学習の目標である。
    そして,全てを習熟させる必要はないが,重要な事項については習熟し,(4)オートマティックまでもっていくべきである。

    そして,オートマティックの状態になって初めて論理力が身についたといえる。論理的に考えようとしているうちは,その人はまだ論理力があるとはいえない。

    エビングハウスの忘却曲線によれば,
    20分後には,42%を忘却し,58%を覚えている。
    1時間後には,56%を忘却し,44%を覚えている。
    1日後には,74%を忘却し,26%を覚えている。
    1週間後には,77%を忘却し,23%を覚えている。
    1か月後には,79%を忘却し,21%を覚えている。

    復習こそが大事で,初回の復習は1時間後にやるべし。
    もっとも,1回学習しただけでも,1か月後でも21%は覚えているのだから,覚えにくいものをしっかり学ぶべし。

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著者プロフィール

関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員、出版社「水王舎」代表取締役。
現代文講師として、予備校の大教室が満員となり、
受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ており、著書累計数は1300万部を超える。
また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、
多くの学校に採用されている。
著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口のシステム現代文』
『子どもの頭がグンと良くなる!国語の力』『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』(以上、水王舎)、
『出口汪の新日本語トレーニング』(小学館)、『出口汪の「日本の名作」が面白いほどわかる』(講談社)
『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、
『頭がよくなる!大人の論理力ドリル』(フォレスト出版)、『やりなおし高校国語・教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)など。
小説に『水月』(講談社)がある。

「2019年 『何が教育をダメにしたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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