敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法

著者 :
  • フォレスト出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894517943

感想・レビュー・書評

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  • <感想>
    察しすぎて疲れる人は、頼まれていないことを勝手にやって、感謝されないことに苛立っている人だ。鈍感に思えた相手は、そもそも頼んでいないので、こちらが疲れていることに気づくはずもない。客観的に見ると「察しの押し売り」に近い。
    相手が望んでいない段階で先回りして用意することは、「押し売り」であり、場合によっては「脅迫」にもなり得る。大人として線を引くことがお互いの幸福につながるのだ。

    起きてない問題のことで、先回りして解決策を提案してはいけない。問題は、起きていないうちは「問題」ではないのだ。
    問題は、「問題が起きてから対処を提案する」のが正しいマナーである。

    <アンダーライン>
    ★あなたが「お察し上手」だとすると、「バランスの法則」によって、あなたの近くには無神経な人が集まりやすくなるものです。
    ★★★★★陰であれこれと配慮した思いが相手に伝わる可能性は、想像よりもずっと少ないものです。多くの人は、「まさか自分のためにそこまでしてくれているはずはない」と思っています。
    ★★★★★私たちは無意識のうちに「相手も自分と同じ」と思い込んでいることがあります。これを「投影の法則」と言います。「私が相手の気持ちをよく察するように、相手もきっと私の気持ちを察してくれるだろう」と思ってしまうのです。
    ★★★「見ればわかるじゃない?」と思うものですが、見てないんですよね。
    ★★★「お察し上手」な人は、相手の気持ちや状態をキャッチすることに長けているため、相手がどう考えているのか、どうしたら満足するのかを考え過ぎてしまい、つい相手中心の「他人軸」になりやすいのです。
    ★★★★私たちは相手に対して「喜んでほしい」という潜在的な欲求があります。だから、相手がわかりやすい喜びを示してくれなかった場合、自分の一連の行動は失敗したかのように思います。
    ★★★厳密にいえば、このケースは「与える」ことではありません。これは、「取引」といいます。「プレゼントをあげたんだから、喜んでよね」と相手に押し付けていることと同じなのです。
    ★★★★「他人軸」のときは、相手の反応が気になってしかたありません。
    ★★★嫌われないように、迷惑をかけないように振る舞うのは、「他人軸」である証拠なのです。そうなると、自分の行動が「相手の気分を害さない」という条件に縛られるようになります。
    ★★自分の気持ちや行動を否定することは、「自己肯定感」を下げることになってしまいます。
    ★★「お察し上手」な人が、だんだん苦しくなってくるのは、この「自立の陰に隠れた依存心」によるものなのです。
    ★★★★★「足りないところ」をフォローしなきゃと思っていたから、彼らの悪いところしか見えてなかったんですよね。
    ★★★★察することが上手な人は、つい「私」と「相手」の間の境界線を越えて、相手の領域に侵入してしまうことが多いのです。その際、自分ではどうしようもないことに足を突っ込んでいることも多いと思うのです。
    ★★★自分にできること、できないことの区切りをきちんとつけておかないと、自分ではどうしようもできないことに振り回されることになります。
    ★★★★★「自分としてはベストを尽くした」「自分的にやれることをやった」この意識をきちんと持つことが大切です。
    ★★★ほんの些細なことで自分を褒める習慣
    ★★★★★「その人に起きた問題は、その人が自ら望み必要だと思って起こしたこと、すなわち、すべての問題は自作自演である」
    ★★★★「お察し上手」な人は、無意識に相手にも同じことをしてもらいたいという「期待」をしてしまいます。
    ★★★★★「愛されていない」ではなく「愛されていた」という前提で自分の人生を振り返ってみます。

  • 本書のテーマである自分軸を持つこと。
    まず自分を優先することと書いてあったことを読んで、だいぶ自分の中でその傾向は改善してきたと思っていたが、まだ他人優先にしているところがあるんではないかと感じた。
    NOと言えているか、TPOによって一概にはこうすべきとはないが、今一度考えるタイミングかな?と思った。

    ただ、自分軸を持つことが大事なのは分かるし、読んでより理解したが、繊細な人が自分軸を持つのはなかなか難しいという問題に対して、より踏み込んだアドバイスがあれば良かったと思う。

    また、「人間関係を構築するには、「正しさ」を出来るだけ手放して、こだわらないようにするのがおすすめ」と書いてあり、正しさがたくさんあることで、人に対してイライラすることが多いというのは、まさに自分のことだと感じた。

    短絡的な「正しさ」にこだわってしまって、融通が利かなくならないように、注意したい。

  •  自分軸を持て、とよく言われる。人に流されるな、と。
     しかしながら、自分軸で生きるとワガママとも言われる。

     この本は、実際にカウンセリングを受けているような柔らかな口調で説明をしてくれる。読んでいて心地よい。

  • すべては、バランス。
    相手は自分の鏡。

  • また読み返したいと思える本。

    ・「重い」と言われる人は.愛ではなく罪悪感を配っている
    ・「嫌いな人」をよく見ていくと、実はその人は自分そっくりだった、という事実に気づいてしまうことも多い

  • 敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法。根本裕幸先生の著書。敏感すぎても人間関係がうまくいかないし、鈍感すぎても人間関係はうまくいかない。人間関係で疲労困憊してしまう人って思いのほか多いと思います。この本は敏感すぎる人向け。思い切って他人の目線を気にしない自分中心主義の言動の切り替えることで、人間関係に疲れず、幸せな日々を過ごせるようになる。自分は自分、他人は他人と割り切る。単純明快だけれど、もともと敏感な人が自分中心主義になるのは意外と簡単ではないことかも。

  •  詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=13664

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著者プロフィール

2000年、プロカウンセラーとしてデビュー。以来、のべ1万5000本以上のカウンセリングをこなす。
2001年、国内最大級のカウンセリングサイト「カウンセリングサービス」の設立に寄与。以降、14年間にわたって、同サービスの企画・運営に従事した。2015年3月に独立を果たし、フリーのカウンセラー・講師・作家として活動をスタート。現在は東京・大阪を中心にセミナーやセッションを行うほか、不定期で名古屋・福岡・札幌・仙台・広島・那覇などにも活動の幅を広げている。パートナーシップとライフワークという2つのテーマを掲げ、恋愛・結婚・夫婦の問題や、職場の人間関係、さらには家族や子育てなどあらゆる問題を幅広く扱っている。主な著書に『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)、『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』(学研プラス)など多数。

「2022年 『兄弟姉妹の心理学 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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