- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894560901
感想・レビュー・書評
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エッセイ集。これがなかなか面白い。
旅エッセイみたいのもついていて、普段全く読まないんだけれども、作者の語り口とかに惹かれ、楽しく読むことができた。
また、「観念の自己増殖」、というのがとても示唆的だった。
他のエッセイも読んでみようか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほんとにとんでもないお方です。時代もテーマも異なるテキストの寄せ集めなんですけど、なーんでもかんでも(酔っぱらい論ですら!)存在やら宇宙やらに結びつけちゃうのですよ。正直なにがなんやらわからんです。おそらく当人すらもさまよってる。なのでどれほど生き続けようと死霊は未完でしたでしょう。埴谷さんの思考は無限にたゆたいますので。だからこそ無限に書き続けてほしかった。存在と非在をじっと凝視して。終わりの始まりを!
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(1998.09.15読了)(1998.02.28購入)
(「MARC」データベースより)amazon
1948年から91年までに発表された作品を年代順に集めた、現代哲学入門ともいうべき著作集。書くことの終わりのなさに、地上のその肉体をこえて呪縛されていた作家の、無限的な精神の果なき突出。 -
エッセイ集なので埴谷作品としては判り易い。若い頃は観念が勝っているが、老境に入ると飄逸さも出ている。