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- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894921764
作品紹介・あらすじ
日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなきや。
日本人なら誰でも知っているこの挨拶を隋に送ったのは、ハレムを持つ男王だったと中国史書『隋書』は記す。
一方、当時の天子は女王・推古天皇だったと日本史書『古事記』『日本書紀』はいう。
何人も解きえなかったこの矛盾に天皇制誕生の秘密が隠されていた。
新井白石・羽仁五郎・秦政明の天皇制に対する問題意識を継承し、久米邦武の「聖徳太子」史料群評価を現代化することによって矛盾を解き、天皇は古代から存在したという日本の通念をまっこうから否定した問題作。