絵画の読み方 増補改訂版: 知的に名画を解読する完全ビジュアルガイド

著者 :
  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896914252

作品紹介・あらすじ

名画には無数のドラマが隠されている。美しい神女の装身具に恐ろしい意味が、背景に置かれた家具に意外な世相が、描線に画家の苦悩が…。ダ・ヴィンチ。ドラクロワ。モネ。ゴッホ。セザンヌ…。ルネッサンス、印象派、キュビズム、モダンアートまで1000点のビジュアルを駆使した徹底ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 産業革命と市民革命以前の絵画は、祈る人(宗教関係者)と闘う人(王侯貴族)の依頼により描かれたもので、それを近代以降の自己表現のために描かれた絵画と同じような視点で見ては絵画は読み解けない。描かれている事物や人物の象徴する意味や製作が依頼された意図など作品の背景となる事柄を丁寧に説明し、絵画を読み解いていく。フェルメールは写真を参考に光を描いている、光を強調するために画調が暗くなった西洋画のネガは実存を写し取る水墨画に近いなど、絵画の門外漢にもわかりやすい解説が読んでいて楽しい。

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著者プロフィール

多摩美術大学名誉教授・版画家

1952年生まれ。柳宗悦門下の版画家森義利に入門、徒弟制にて民芸手法の型絵染を修得、現代版画手法としての合羽刷として確立。日本版画協会展、国展で受賞(1977・78)、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ五十周年展(2006)に招待出品。作品が雑誌「遊」(工作舎)に起用されたことを機に編集・デザインに活動の幅を拡げ、ジャパネスクというコンセプトを提唱。1992年国連地球サミット関連出版にロバート・ラウシェンバーグらと参画、2005年愛知万博企画委員。著書『絵画の読み方』(JICC)、『二時間のモナ・リザ』(河出書房新社)等で、今日の名画解読型の美術コンテンツの先鞭をつけ、「日曜美術館」等、美術番組の監修を多く手がける。著書多数、全集「名画への旅」、「アート・ジャパネスク」(共に講談社)を企画、共著にシリーズ「公共哲学」(東京大学出版会)がある。

「2024年 『柳宗悦の視線革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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