世界植物神話

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  • 八坂書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896942231

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  • 「人が古来から感じている植物への恐怖や信仰は、世界の神話や伝説に多く現れている。
    日本では桃から生まれた『桃太郎』が有名であるが、ヨーロッパではこれがオレンジやアーモンドであり、『三つのオレンジ』という話ではオレンジを切ると美しい娘が生まれるそうだ。
    このように、植物には新たな命を生み出す生命力を感じている一方で、死と密接な関係であるエピソードも多い。日本で有名なのは「桜の木の下には死体が埋まっている」というフレーズだが、これは夜に見る桜の不気味さの他に、美しさに対する恐怖や桜の散り際が死を連想させるものだという。
    フランスでは薔薇は「愛の象徴」として有名であるが、一方夕方に咲いた枯れかけの薔薇は、老いた醜い人間を表すとも言われてている。
    このように、神話や絵画には必ずと言っていいほど植物が登場し、そこから人々の価値観や民俗的信仰を読み解く事ができる。」

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  • 古今東西の植物にまつわる書籍の評があり
    神話はH

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著者プロフィール

1943年東京生まれ。パリ第8大学文学博士。名古屋大学教授ほかを歴任。比較神話学研究組織GRMC主宰。
著書:『幻影の城-ネルヴァルの世界』(思潮社)、『ネルヴァルの生涯と作品-失われた祝祭』(牧神社)、『土手の大浪-百閒の怪異』(コーベブックス)、『人狼変身譚』(大修館書店)、『竜蛇神と機織姫』(人文書院)、『日本文化の基本形○△□』『世界神話伝説大事典』〔共編〕『世界神話入門』(勉誠出版)、『空と海の神話学』『魔女と鬼神の神話学』『光と闇の神話学』(楽瑯書院)、『世界動物神話』『世界植物神話』『世界鳥類神話』『世界昆虫神話』『世界魚類神話』『世界風土神話』『愛の神話学』『ヨーロッパの形-螺旋の文化史』(八坂書房)、ほか多数。
訳書:ジョルジュ・サンド『フランス田園伝説集』(岩波文庫)、ジャン・レー『新カンタベリー物語』(創元推理文庫)、ジェラール・ド・ネルヴァル『東方の旅』(国書刊行会)、ジェラール・ド・ネルヴァル『オーレリア』『火の娘たち』『ローレライ』(思潮社)、ほか多数。

「2023年 『世界失墜神話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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