東大夢教授

著者 :
  • リトル・モア
3.52
  • (8)
  • (11)
  • (7)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 166
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898153147

作品紹介・あらすじ

動物の死体から新たな知を生み出す。遺体科学者が自らの学者生活をもとに書き上げた21世紀の東大教授奮闘記。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マダガスカルで獣を掻っ捌いていたかと思うと、東大の大講義室で今時の若者相手に大人気なく吠えたくる。はたまた、エアコンの効かない遺体科学研究室で、理化学機械機器の営業さんと、ミクロトームで標本作りに苦悩しながら「研究は学者だけでするものじゃないんだ」と断言する。
    また、TVの生放送の合間に徳之島のカメと岩手のゾウの死体を回収するし、情報創生部を罵倒しつつも学内の調整や書類仕事もこなし、ラジオ出演もしちゃう鉄ヲタ。八面六臂のご活躍。

    分析に偏重する日本の動物学が博物学を阻害してきたとは目からウロコ。

  • 新文化で紹介。サカナブックスの浦上氏が何度も救われたという本。「7章で泣き,9章にぶたれ,17章に勇気をもらい,25章に震えた」とのこと。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:914.6||E
    資料ID:95120412

  • 獣医学者の著者は東大所属という言葉からかけ離れた人物。「教授」と呼ばれることが大嫌いで、食べ物も安さ最優先。研究の為にサイや象を解剖し、マダガスカルやサハラ砂漠、オーストラリアなど世界中を東奔西走。講義の際に「お前らを血反吐の地獄に堕としてやる!」と学生に豪語する型破りな学者。著者の包み隠すことのない正直な思いがたっぷりと詰め込まれております。

  • かなり独特の個性をもった動物学者(遺体化学者)である東大教授の日常を、フィクションも交えつつ(?)書かれたエッセイ。著者の講演を聞いて、話が面白かったので本書を手に取ったが、正直、期待はずれだった。「熱砂のお喋り」「華僑、巨卵に会う」「不意の来訪者たち」など、面白いエピソードもあったが、全体的な著者の醸し出す空気に肌が合わないものを感じて、あまり楽しめなかった。著者が学問、動物、学生もろもろと格闘していることはよくわかるのだが、すごく独善的なものを感じるし、他者への蔑視が垣間見えるのが性に合わなかった。

  • 面白いなあと思う話と読むのが苦痛な話とが混在。
    マダガスカルの話とかTV番組の収録中に来た2つの引き取りの話とか、話が中途半端で終わってるし、それをもっとちゃんと書いてくれたら良かったのになあ・・・

    微妙・・・

  • 動物の死体から新たな知を生み出す。遺体科学者が自らの学者生活をもとに書き上げた21世紀の東大教授奮闘記。

  • 日記、エッセイ風に東大における解剖や実験の日々を描くもの。含蓄に富んでいたり、辛辣だったり、興味深い。

  • 動物相手にメスをふるう人たちが生き生きと楽しそう。
    それにしても。大学も博物館も、人類が培ってきたものを守り後世に伝えていく場であって、そこから私たちが受け取るものは計り知れないはずなのに。なぜに何でもかんでもお金に換算するようになってしまったのか…

  • 面白かったです!

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京大学総合研究博物館教授

「2019年 『アニマルサイエンス3 イヌの動物学 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤秀紀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×