みち

著者 :
  • リトル・モア
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本棚登録 : 57
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898154410

作品紹介・あらすじ

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希望なんて言うな!安直にハッピーエンドに持ち込むな!
なぜならばこの宇宙で生きるとはこういうことだから。
生きるものはみんなこういう旅路を辿っているのだから。
そして、それはまた美しい道でもあるのだから。

宇宙は暗い。宇宙はこわい。
でも、二人だから大丈夫。どこまでも行ける。

―― 池澤夏樹(作家・帯より)

= = = = = =


幻想的な世界を確かに築く、高い画力。
「あるく」と「はしる」の2語のみに厳選された言葉。
シンプルな構成から立ち上がるのは、
わたしたちの道行きと重なるような普遍的な物語。

ともに歩んでいく誰かと読みたくなる絵本です。

私家版『みち』は全国の個性派書店でロングセラーとなり、
発売10ヶ月で3度版を重ねています。
いまもっとも注目される絵本作家の、原点にして傑作。
待望の新装改訂版、いよいよ発売です!

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のふたりが、示されたみちをひたすら「あるく」または「はしる」様子を描いた大人向け絵本。2014年にKiteから刊行された作品の新装改訂版。雑誌「MOE」2017年7月号で紹介された作品のひとつ。ストーリーは特にない。しかし、周囲が草原や森から、魚が空を泳ぐまたは惑星などへと切り替わる摩訶不思議な世界観に思わず魅入る。ただただ圧倒された、語彙力がないのでこれ以上言葉が出ない。とりあえず読んで!

  • 生きることは歩むこと
    ここではともに歩んでいる
    原画のマチエールまでも伝わってくる美しさ

  • 絵がとにかく美しい! 幻想的な色が重なる世界に、一条の「みち」が続きます。その道を「あるく」(一度だけ「はしる」)二人。このわくわくには、何の説明もいらないのです。

  • この宇宙で生きるとはこういうことらしいです ちょっと難しかった

  • 色んな みち を、あるいたり、はしったりしたくなる。そんな絵たちばっかり。寝る前に読みたくなる。

  • あるく。あるきつづける。

  • 一度は原画展に行きたいと思っている#阿部海太 さんの絵本を2冊ご紹介します。
    .
    #みち
    #リトルモア

    「あるく」「はしる」の2語のみ……でもめちゃくちゃ強烈に心に飛び込んできます。
    .
    共に歩んでいきたい誰かと読みたい〜そんな1冊です。
    .
    深い色彩で幻想的な世界が繰り広げられています。
    ひとつの道を2人で歩く……景色がどんどん移ろっていく中、この2人は夫婦?友人?兄妹?淡々と歩く姿に喜びと不安とが入り混じった感情が湧き上がってきます。
    .
    題名である「みち」は道……それとも未知……?

    黄色と青色から生まれる混ざり合った色が、複雑な心を表現しているようです。
    .
    私家版で出版した本が反響を呼び、言葉が加わってメジャーデビューした作品です。
    .
    #めざめる
    #あかね書房

    こちらは自分が生まれた瞬間から、自分の感覚や世界にどう出会っていったかを順を追って描こうとしたものだそうです。
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    色々なものがある中、人はその中のひとつ!
    朝目覚めて
    道にあふれる光
    草や土があたたかく
    水はつめたい
    そんな体験をしているような臨場感があり、そして夢から宇宙へと!
    .
    誰もが心の中で抱えている謎をそっと問いかけているようです。
    最後のページは真っ白、この色のないページに「いちばんさいしょに めざめたの だあれ…」とあります。意味深い最後ですね。
    .
    2冊とも感じる絵本!
    色の重なりに圧倒され、深い色合いが心の光と影になっているよう〜。

    考えているうちに、思考がどんどんとぎすまされていくのを感じます。
    .
    大人の絵本かもしれませんが、一度は手にして見て欲しい私のお気に入り絵本です。

  • 今注目の作者!
    らしいけれど知らなかった。
    男の子と女の子が道無き道を、延々と歩いている。

    文字もあるく、とはしるのみ。
    顔が怖い。

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著者プロフィール

阿部海太(あべ・かいた)
画家・絵本作家。1986年生まれ。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、絵本や絵画作品を発表。絵本に『みち』(リトルモア)、『みずのこどもたち』(佼成出版社)、『めざめる』(あかね書房)、『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店、第26回日本絵本賞)、共著に『はじまりが見える 世界の神話』(創元社)、『えほん遠野物語 しびと』(原作・柳田國男、文・京極夏彦、汐文社)、『ほっきょくで うしをうつ』(文・角幡唯介、岩崎書店)などがある。

「2023年 『わたしは きめた 日本の憲法 最初の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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