五一C白書―私の建築計画学戦後史 (住まい学大系) (住まい学大系 101)
- 住まいの図書館出版局 (2006年12月1日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784899771722
感想・レビュー・書評
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鈴木先生の個人史として描かれていますが、僕は建築計画の戦後史だと思います。
あくまで社会背景を踏まえた実践の中で、提案を検証し続ける姿勢から、「社会背景を踏まえた実践」の重さが身にしみました。
建築で社会を引っ張る時代も有ったのだと実感できる本でしたが、いま、特定の要素(例えば建築)から都市を牽引することは可能なのだろうか、と考えてしまいました。
その不可能性を大学でたたき込まれた僕としては、都市生活を支える他の要素への関心が、逆説的ですが高まりました。
とはいえ、重要なのは、何時の時代も問題意識。
特質すべきは、栞の対談です。
建築計画の現代的な意義や、研究者の姿勢など、刺激的な議論が繰り広げられています。
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