小春日和

著者 :
  • ネオテリック
3.29
  • (5)
  • (10)
  • (32)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 88
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899980209

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 双子の小春と日和。物語は日和視点で書かれている。
    双子でも、日和は冷静で客観的、小春は感情的でお気楽な性格。
    デビューするかしないかをめぐって親がけんかをしてしまったり、父のインドへの転勤でどうなるのか不安になったりするけど、その辺の心の葛藤が生き生きしている。
    やりたいことがあるうちは、それに正直になればいいのかな。悩みすぎも良くないよね。

  • 昔読んだけれど、どんな結末だったか覚えておらず再読。
    漢字とひらがなのバランスや語彙が子どもらしくていい。子どもの話を聞きながら見守っているような感じ。
    「将来のことを考えすぎるせいで心配事が増えてくのかもしれないね」「そういう意味では、歳を取ってゆくのも、その分、将来ってやつが目減りするんだと思えば、気楽でいいわね」というやり取りが好き。
    最後の一頁、良い。

  • 児童文学のような、そうでないような。最後ハッピーエンドで良かった。

  • まさに小春日和に読みたくなるような本。読み終えたから題が先で、ぼんやりこんなストーリーで一番最後に小春と日和の主人公の名前が付いたような気がする。

  • あの歌が聞こえてくれば、
    そこにはいつだって明るい光が射しこみ、
    居心地のいい陽溜まりができるのだ。

  • そこまで癖はなく、嫌いじゃないけど、特にハラハラドキドキってわけでもなく…
    視点とか話の方向・流れがちょっと予想と違っていてよかった。
    主人公の双子をやさしく見守りたくなりました。

  • 可愛くてほろっとして良かった。
    小春と日和という双子の女の子が主人公。視点は日和。
    お話も小さくまとまってるし、いろんな音が溢れている、絵本のような小説だった。

  • タップを始めたことでCMに出たり、両親がちょっと仲悪くなったり、そんな小春と日和の双子の日常。意味深なプロローグから、大人になった双子の軋轢を描くのか、と思いきや、小説は二人のそれこそ“小春日和”な日々を描いていく。

    全く同じようにふるまっていたのから、二人の違いを意識する。でも、二人いることから共有できるものもある。そんな子ども時代を経て、大人になって思い出す“小春日和”な日々の温かさ。本全体に溢れる幸せ感がステキ。
    ザ・ピーナッツの「可愛い花」が、エッセンスとして使われている。

  • 図書館でたまたま気になって手にした本。元々児童書なのかどうかも分からず手に取った。子供からの目線で物語が進んでいく、ほこほことココロがあたたかくなるストーリー。たまにはこういう本も良いな〜。

  • 簡単にあっという間に読めました。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

野中 柊(のなか ひいらぎ)
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説に『ヨモギ・アイス』『小春日和』、『銀の糸』、『公園通りのクロエ』、『波止場にて』『猫をおくる』など、エッセイ集に『きらめくジャンクフード』など、童話に「パンダのポンポン」シリーズ既10巻(長崎訓子 絵)、『ようこそ ぼくのおともだち』(寺田順三 絵)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ既2巻(松本圭以子 絵)、絵本に『赤い実かがやく』(松本圭以子 絵)など著書多数。『すてきなおうち』(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/J.P.ミラー 絵)など翻訳も手がける。

「2020年 『紙ひこうき、きみへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野中柊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×