- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900963597
作品紹介・あらすじ
安田成美の丸大豆醤油CMから20年。あのCMはなぜ女性心理を逆撫でしたのか。その隠されたメッセージとは?表題エッセイ他、大阪ファッションからママ美の競争まで縦横無尽に紡がれる待望のエッセイ集!!
感想・レビュー・書評
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のっけからガチガチな『ジェンダー』とか『フェミニズム』なのだけど
難しい話ではなく「なるほど」とか「そうだよね」と頷ける。
それを越えて後半は学問色が薄れて普通のエッセイとして読めるけど
ひょっと「ジェンダー」が顔をのぞかせたりして
そういう構成が私には面白かったです。もちろん内容も。
いやぁ、「幻の大魚」なりたいですねぇ。いや、ならなければ(笑)詳細をみるコメント1件をすべて表示-
猫丸(nyancomaru)さん面白そうだから読んでみようっと。。。面白そうだから読んでみようっと。。。2014/07/03
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“ミホちゃんが毛糸を編むのは、一種の鍛錬なのだ。編み物をすることで、基本的な生理的苛立ちを抑えて、自らを〈待機する人〉に作り直しているのだ。”(p.38)
“男性には自分の老後を妻が「看てくれる」という根拠のない安心がある。「じゃあ、残されたあなたの奥さんの老後は誰がみるの?」と男性に質問すると「さあ、誰がみるんでしょう」という答えが一番多い。”(p.71) -
表題作にもなっている醤油と薔薇以外は、それほど切れ味はない。
「薔薇がロマンティシズムなら醤油はリアリズムだ。新婚生活にはこの相反する二つのものが同居しているグロテスクさがある。」とある。当時の安田成美の醤油CM(と、その流れを汲む壇れいの金麦CM)がグロテスクな理由が解かれており、なるほど。 -
彼女の、ぽんと飛躍する文章が好きだ。
短い文章の中に、ひらめきがたくさん詰まっていて、
意識するより先に気持ちよく納得してしまう。 -
この本面白くって、他の小倉さんの本も何冊かAmazonで購入。私、『結婚の条件』とか読んでなかったんだっけか?思い出せない。
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一つ一つ短いエッセイになっているが、よくこれだけの人を観察して、記憶しているなぁと感心した。
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図書館で本の装丁が目を惹き、中をめくってみると
冒頭に安田成美の醤油のCMのことを書いていたのが
オモシロそうで借りて読んでみた。
しかし、フェミニズムと称する方の視点って変えられ
ないのかな?何に関しても一定の法則でもあるかのように
語られている気がして、しっくりこなかった。
これはその人の持つ先天的な気質と成長期までの身近な
異性との接し方に依るのかな。にしても固まり過ぎている
ような…。トシをとれば、また違う心持ちにもなりそうな
ものだが。
あとがきで「金麦」のCMも出てきて笑った。(すごく共感!) -
914.6