京大総長や国会図書館長などを歴任された方の著としてはいまいち粗雑な論ではなかろうか。神職の家の出ということに引きずられたか?あるいはよくある一神教と多神教論に収れんさせようとしているのが問題か?西欧(ちょっぴりイスラム)対東洋(というか日本)しか視野に入っていないのか?アフリカやインド、中国はどうするか?宗教対立を甘く見ているのではないか?インターネットの時代の個人の発信増加による悪意の増幅等々、神道ごときでは妥協にも至らないだろう。道徳としての神道を持ち出せばそれだけで対立になりそう。そもそも現在の神道界がかなりひどい状況で、まずその辺から何とかしないといけないのでは。嫌韓嫌中などにうつつを抜かしているようでは世界的なことを考えるのは無理。
基本的に理想的な道徳律ができたとしても現実の世界に適用するのが困難なことは共産主義で証明済み。