- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901477338
感想・レビュー・書評
-
写真集です。写真の大家、森山大道氏が1995年~2006年に大阪近郊で撮りおろした内容の集大成。大阪のほか『新宿+』ってのもあります。新宿にするか悩んだのですが、大阪の方が情に訴えるものが強かったので、こちらを採り上げました。
都市大阪の様々なワンシーン、例えば居酒屋の灰皿、傷だらけのガードレール、仕事場への出勤を急ぐサラリーマンの傍らでじっと立ちそびえる広告塔等々…何も考えずに眺めていたら、それは大阪という街のただのワンシーンに過ぎないのだろうけど、他の森山の作品にも言えるのですが、読み手に想像力というものを掻き立てさせる技術が、ホントに凄い。何かを想像せずにはいられない…どのページをめくってもそれは繰り返されます。想像させるとは言っても…「明」より「暗」、「生」より「死」。それが都市に根付く本性とでも言えば良いのでしょうか。
余談、写真の難しさって、ただ物を「モノ」として記録するのではなく、如何にしてそれを「モノ」以上の対象として生を与えることができるか、それによって技量が試されると私事考えているのですが、撮影の技術を身につけるのは難しいですね。。。写真は鑑賞だけ楽しんでますが、いつかは撮影も楽しめるようになりたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原点、その2。
-
「Daido Hysteric No.8 」の増補再編集版。
-
大好きな写真家、森山大道氏が大阪を舞台にした作品集。大道氏独特の写真技術が大阪の街をまた違って見せてくれます。