- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901784115
作品紹介・あらすじ
哀号!シャバよさらば。幸福はおしまい、不幸のはじまり。そこは地獄の一丁目。普通の大学生が経験する初めての軍隊生活。徴兵制度下韓国の若者が綴った、抱腹絶倒、汗と涙のセキララ体験記。
感想・レビュー・書評
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著者の徴兵は1992年8月から1994年10月まで26ヶ月。大学入学後のようでした。韓国映画、小説でたびたび軍隊生活が引き合いに出されるため、兵役事情は知っておいたほうが、作品の理解は深まるように思いました。韓国の大学で教鞭をとった四方田犬彦さんの解説にあるように兵役をすませていないと、一人前の男子と見なされない風潮、その結果マッチョイズムが正当化してしまう傾向は、読後分かる気がしました。
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著者は1980年代に入隊したので、今とは事情も変わっているところがあると思いますが、霧の中だった韓国の兵役制度が少し垣間見れたように思います。
高校時代、入学早々に応援練習があり、身体的にも精神的にも厳しく指導されました。やっている最中は「こんな理不尽なことがあるか!」「なぜ入学してしまったんだ!」と怒り心頭に発していましたが、終わったとたん何とも言えない満足感を得ました。兵役ってそういう感じかな?と思ったり…でも約2年の忍耐と1週間の応援練習を比べたら殺されそう。しかも未だ事実上は休戦中だもんね、平和な学校での応援練習といっしょにしちゃいけないか。 -
韓国軍の新兵訓練に関する本。
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現在、韓国と北朝鮮でキナくさい空気が流れておりますが、この本は韓国における軍隊での生活を入隊から書いたもので、彼らにとって徴兵とは切実なもんだなと思わずにはいられませんでした。
この本は僕が大学時代に 読んだ本のひとつでしてね。今回またこの記事を書くために読み返して見ました。この記事を書いていた当、韓国と北朝鮮で戦争をするのしないのといっているときなので、結構ビビッドだと思います。アジアの国では徴兵制度をとっている国がいくつあってその代表的な国が韓国です。
現在の軍隊では、露骨な体罰はNGになりつつあるという「傾向」なので、筆者たちが訓練兵のときに受ける数々のオル・チャリオ(『気合いれ』と訳すのですが、「しごき」と解釈してくれればいいです。)は読んでいて、
「あぁ、軍隊というのは古今東西変わらないなぁ、」
という感想を思わざるを得ませんでした。僕もかつて、自衛隊を志ていたことがありましたが、
その理由のひとつは
「軍隊生活を経ないと一人前の男として認められない」
といわれる韓国の男性と将来肩を並べることがあるときに、自分にこういう経験をしたといえるものがほしかったからかもしれません。まぁ、それは別なかたちで叶えられることとなりましたが、そのことについては諸般の事情でまだ書くことができません。 -
よもたんつながりに外れはないッ!韓国の兵役事情について。
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改めて言うまでもなく、軍隊というのはナショナリズムを個人の身体に注入する装置です。しかし、兵役生活を送る中で身体化されるものは、それだけなのでしょうか。本書の巻頭解説(四方田犬彦氏)の中では、そうしたものの一例として「マッチョイズム」が指摘されていました。それも大いにあるでしょう。しかし私は、それとも異なる感想を持ちました。軍隊生活を送り、理不尽なシゴキや体罰を不断に受け続ける中で、要領よくサボったり他人に押し付けたりする技術を身につけていったりするわけですが、実はそうしたメンタリティもまた、軍隊生活の中で兵士が身体化していくものなのではないかと思ったのです。そして、韓国軍は旧日本軍の組織やメンタリティを少なからず引き継いでいると言われていることを考え合わせると、「韓国人の国民的特質」としてしばしば指摘されるネガティブ・イメージ(例えば、ずるがしこいとか利己的とか)も、実際には「日本製」の処世術である可能性も高いのではないかな、と思ったわけです。それはともかく、これは筆者の語り口もおもしろく、楽しんで読むこともできる本です。続編も合わせて、ぜひ。(20071113)
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おもしろ〜い!
旦那に早速軍隊命令とかしてみた(*≧m≦*)ププッしかもやってくれたし★韓国語の先生にもウォンサンポクチュン実施!って言ったらやってくれた♪旦那は軍隊の時の話は滅多にしないし「日本にいるのに軍隊の話して自慢しても・・・」という考えらしいので夫婦の楽しい会話になった! -
今はここまで酷くないと韓国軍人の言。