- Amazon.co.jp ・マンガ (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901926126
感想・レビュー・書評
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ネオ・ヴェネチアという未来都市でゴンドラの船頭を務めている主人公の女性ののんびりした日々を描いた漫画。
評判が良かったので試しに一巻を読んでみたが、ページを開いた瞬間に「完全に読む漫画を間違えたな」と思った。ひたすらきつかった。読んでる途中からうんざりし始めて、最後には壁に叩きつけたくなった。
世界の美しさや心のゆとりを描き出そうとするそれ自体は別に良いのだが、そのやり方が徹底して「嫌なものを見ない(描かない)」という方法論なので、思想が一方向にものすごく偏って見える。
というか、端的に言って気色が悪かった。
出てくる人間が誰も彼も性善説の体現者みたいな人達ばかりで、反対の立場の視点がちっとも出てこない。たまに否定的な者が出てきてもそれは物語上で都合の良い駒のようなキャラクターでしかなく、最後は主人公の「のんびりスローライフ最高!」な思想に無条件に賛同して突然「君には負けたよ」などと言い始めるので、ひたすらに欺瞞だけしか感じられない。
この漫画が言わんとしていることは"せわしない都会の生活で失った大切な何かがここにある"みたいな感覚なのだろうが、そのことを提唱するためにわざわざせわしなく生きている人間を貶めるようなエピソードを入れるのはどうなんだろう。
漫画全体に蔓延している無条件な「スローライフが絶対的に正しい」という特に目新しくもない価値観のゴリ押しに残念ながら脱力感しか感じられなかった。個人的には『食堂かたつむり』とか『パッチ・アダムス』とか、そこら辺と同じような思想の偏りと視野狭窄を感じた。(とはいえこの漫画は上の二作のように説教臭くないのでそこは良かった)
これが好きという人がいるのはわかるし、そう思えることは素晴らしいとは思うけれども、僕はこのような世界を無条件に信じることはできなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
舞台は300年後の火星(アクア)。
水先案内人(ウンディーネ)になるために地球(マンホーム)から火星にやってきた水無灯里は
ARIAカンパニーに就職しその道を歩みだす。
本作品は灯里がウンディーネとして一人前プリマ)になるまでの日常を描いた作品である。
注目すべきはこの作品の随所に散りばめられている"癒し"である。
灯里はなんでもない日常から幸せや喜びを次々と見つけ出す。
本作品は灯里と灯里を取り巻く人々の笑顔で溢れている。
それをより効果的にさせているのが火星という舞台設定にある。
地球は文明が進みすぎている一方で、
火星では住人があえてアナログな環境を好んでいる節がある。
この設定が灯里の性格をより前向きに魅せるのに大きく作用している。
灯里の姿勢は普段の私の私生活を見直させる良いきっかけになる。
疲れた時、忙しい時に読み返したい手放せない作品である。 -
ARIAはアニメで知り、とても好きになった作品の一つです。
アニメがとても素敵だったので、原作を読むことでアニメのイメージが崩れないかと心配しましたが原作もアニメと変わらずに素敵な雰囲気だったので安心したました。
アニメにはならなかったお話もたくさんありそうなのでこれからゆっくりとネオ・ヴェネツィアの街をウンディーネさん方に案内してもらいたいと思います。 -
普通の日常漫画で特別惹かれるところは無いかなと思っていたのに、気づいたらドハマリしていた・・・。ゲストキャラが一話だけ出てさよならじゃなくて、最後まででてきてくれるのがすごくよかったです
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のんびりしたい、癒されたいときに手に取るシリーズ。この作品を読むとヴェネツィアに行きたくなります。
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ああやっとアイコンにしている灯里ちゃんが報われる。わたしが初めて読んだ漫画。妹が生まれてくるまで母が入院するので、伯母の家に預けられ、そこで手にとった漫画。以来、水先案内人の制服の形に似た服や、川下りの竿さばきなどに、心の琴線がめちゃくちゃ刺激されるようになってしまった。
癒やしでしかない。いやなこともなにもかもわすれられる。 -
面白いかというと疑問符がつくのだが、とにかく世俗に疲れた時一服の清涼剤として読むにはこれ以上ないくらい素晴らしい。
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サークル室にあった、心が洗われる
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すごい素敵な漫画
心が洗われる、嫌な気持ちになった時とかに読みたくなる。 -
学生の頃、友達の勧めで出会った作品。とにかく優しくて、素敵な内容とネオベネチアの美しさ。本当に大好き。