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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902307634
感想・レビュー・書評
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青線、いわゆる公的に認められていない売春街。そんな青線跡にノスタルジーを求めて全国を回った作者。
大部分について共感するところではあるが、あまりにも売春する側に寄りすぎな感じが拭えない。でも、そこを丁寧に書かないと本書のうま味もでてこないのだろう。
ただ、売春は遙かな昔から連綿と続く商売だし、これからも絶対続いていくのだろう。それがいいとか悪いは別にしても。 -
1972年生まれ、カメラマンでノンフィクション作家の八木澤高明氏の「青線」、2015.10発行です。青線に生きた女と男の記憶を文字や写真で残しておきたいと思い2001年から青線を歩き始めたそうです。江戸、明治の遊郭は「赤線」に、青線は料理屋、バーを装った非合法な売春地帯のことだそうです。読んでて、著者の旅は日本文化の根っこに触れる旅であり、時代時代の産業に直結してる世界だと思いました。また人間の情念の摩訶不思議さも感じました。「ひとりだけの青線」とでもいえる東電OL事件、狂気か純愛か阿部定事件・・・。
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