スキルアップのための 企業法務のセオリー (ビジネスセオリー 1)
- レクシスネクシス・ジャパン (2013年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902625608
作品紹介・あらすじ
企業法務遂行スキルと典型的法務案件のセオリーで企業法務に「答」を出す。東証一部上場企業現役法務部長が書いた企業法務の実務解説書。
感想・レビュー・書評
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元々ネットでの評判が高かった本ではあるが、読んでみて改めてその素晴らしさを実感した。
何と言っても、「法務の仕事に必要なエッセンス」が、網羅的、かつ簡潔明瞭に描かれている、という点で、類書の追随を許さない完成度の高さが本書にはある。
特に「総論」部分の、「こういうのあるある」的な、きめ細やかさは見事の一言。
この仕事を長くやってきた者であれば、皆共有しているエッセンスで構成されている本だとは思うが、それを体系的に分かりやすくまとめた、著者のセンスに、強い感銘を受けた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
企業法務に携わる人、特にこれから始める人にはとっても参考になる本だと思います。仕事にかかわる人を「クライアント」と位置づけるほか、理不尽な契約になりそうな時は、「知らぬふりをして放置しておく」ことも戦略の一つと提案するなど、著者のこれまでの英知が込められた実務的な本でした。
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【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 企業法務担当者の心構え(仕事を始める前に/企業法務の時代/企業の中の法務)/第2部 企業法務遂行スキル(企業法務の業務プロセス/依頼者からのヒアリングから業務の開始まで/契約審査業務の実務手順/ビジネス文書(文書回答)の書き方/リーガルリサーチ/ミーティング・マネジメント/交渉/弁護士の活用)/第3部 典型的な法務案件のセオリー(売買契約/開発委託契約/システム開発契約/品質クレーム紛争/訴訟/株主総会/国際法務の基礎(主に新興国進出に関する法務問題)) -
企業法務に配属された際に読んで以来のの再読。5年ぶりぐらいだったが、基本的な企業法務としての心得を復習するのに役に立った。典型的な案件分野を扱う後半は、その手の分野を詳述した書籍にあたった方がより理解が深まるようにも思うが、入り口を知る上ではいいかもしれない。
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企業法務のセオリー(レクシスネクシス)、(随分前に)読了。
セオリーシリーズで一番良い出来と感じた。
企業法務の根幹になる契約(売買、業務委託)、株主総会、紛争等について、法務部員のOJT内容、彼らの企業法務に対する認識(顧客を忘れないということ)が分かるため、弁護士にとっても有用。
そんでもって、何のために契約をするのかということを思い出させてくれる。弁護士サイドとしてもいきなり契約書を渡されて『チェックして』とクライアントに言われるが、まず一番に考えるのは『何のために契約するのか!』である。
(つまり、効果から考えるということだ。そして要件がどうなっているかチェックしていく。司法試験の答案も同じですよね。) -
法務担当者がこの本を勧めていることが多かったので、読みました。
非常に勉強になります!
契約審査から株主総会の運営、国際法務、法務担当の心構えまで企業法務を扱ううえで必要なエッセンスが網羅されています!
非常にいい本だと思いました(^^)
法務担当の方には私のような駆けだしからベテランの方までオススメできます! -
具体的でイメージが沸きました。企業内弁護士にとっては社内の各部署がクライアントということですね。ビジネスジャッジメントにコミットできるのは魅力です。