- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902875096
感想・レビュー・書評
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「オザケンのお母さんの本」という理由だけで読んでみた。心理学者だとは露知らず。温かく柔らかい筆致、その間に垣間見える子供や社会に対する強い思い・信念にとても心を打たれた。自分も2児の父になり、子育てにも慣れてきたかなぁと思っていた矢先だったので、耳の痛い話ばかりで、まだまだ親としてのエゴを子供に向けてしまっていることを実感した。「親の影響はうたがいなく大きい。しかし子どもの生きる力は、たぶんもっと大きい。」この言葉を胸に、これから子供と真摯に、楽しく向き合っていきたいと思った。男性、女性、学生、そして自分を子供だと思っている全ての人に是非読んでみてほしい一冊。
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世間に蔓延する不安になんとなく飲み込まれそうになったときに読むといい。
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・今の日本が子育て向きの社会じゃないこと。
・情報が入り過ぎて、乳幼児のコトバが遅れがちになっているのかも?
・良くしようというのは辞めた方が良い
・草取りって差別の始まりだね
・ナイフの贈り物は危ないか
・居場所
・親が幸せなことがこの安心感を生む
園のお友達に借りた本ですが
うんうん、そうだよね〜と思うところが多くありました。
上記は、気になったフレーズなどの覚え書き。
エッセイのような感じで読みやすかったです。
大人の事情を解りながら、それでも子どもの側に立ちたい筆者の気持ちが伝わりました。 -
トマト=子ども
どうすればのびのびと子どもが育つのか。もっと人とつながりをもとう。その時代にのみ有益な価値や評価、情報に振り回されず自分で考えを選び本物の幸せを見つけよう
「助け合う自信」という項目(志村季世恵) -
「〜しかし、そういうおとなだって、かつては子どもだったのに。「子どもだったことなんかないよ」という顔をしたおとなが多すぎる。」
「この空気の中を生きる子ども育ちにとっては、おとなたちがどう暮らしているか、その気分が決定的だからだ。十分な人のつながりと笑いのある暮らしがまわりにあれば、子どもはどんどん、自分で育つ。頼もしくも優しくも賢くもなる。もし笑えない事情のもとに暮らす家族があればまわりが助ける、そんな関係が必要だ。いま、暮らしの楽しさを感じられないおとなが増えてしまったとすれば、それは子どもたちにとって、生きていくための空気が薄くなっているに事態にひとしい。」〜本文抜粋〜