- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903212050
感想・レビュー・書評
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生き残り続けるブランドになるには、ある一点にフォーカスして、消費者の心の中に1つのイメージを築き上げること。
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市場、製品をフォーカス(絞り込む)し、スペシャリストというイメージを作る。
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【読書メモ】
よいフォーカスはシンプルだが、よいフォーカスを見分けるのはシンプルではない。
言葉やコンセプトは、繰り返されるほどパワフルになっていく。
ビジネスは数学に似ているが、高度なビジネスになると、高等数学に似てくる。計算ではなく概念、数字ではなくコンセプト。
経営者の一番の仕事は、経営ではなく、未来を見抜くこと。
フォーカスの目的は、企業の方向性を首尾一貫させること。発想の力でリーダーシップをとる。
短期間でうまくいくことは長期的にはうまくいかないことが多い。成功のためには、忍耐力を持つこと。 -
フォーカスを絞り込めない企業に、未来はない! 「経営の多角化」「製品ラインの拡大」でフォーカスを失い衰退した企業、自社の強みを的確に判断し、フォーカスを絞り込んで繁栄を続ける企業。多種多様な事例を検証し、企業にとってフォーカスを絞り込む事がいかに重要か、そして「何を」「どのように」フォーカスしたらいいのかを解き明かす。
第1章 多くの企業がフォーカスできない理由
第2章 グローバル経済の時代に勝ち抜くために
第3章 他の経営論とフォーカス論の違い
第4章 実行して成果を出した企業に続け!
第5章 トレンド最前線の小売業で起こっていること
第6章 二つのコーラの物語
第7章 重要なのは、「よい品質」より「よいイメージ」
第8章 言葉によるイメージ戦略
第9章 「万人ウケ」をねらうな
第10章 市場の変化に合わせてフォーカスする法
第11章 「分割」で業界トップに躍り出る
第12章 「複数ステップ」という手法
第13章 IBMに見る実践上の注意点
第14章 「イノベーションの溝」を越えて急成長を!
第15章 まとめ―フォーカスを成功させる十五の秘訣 -
フォーカスにからんだいろんな成功例、失敗例が書かれていて、これでもか、というぐらいフォーカスすることの大切さがよくわかった。
これを読んでから、仕事での考え方がだいぶ変わった気がする。 -
・ビジネスは「商品そのもの」ではなく人々の承認に対する「イメージ」
・グローバル市場で効率的に競争をしたいのならば製品ラインを絞り込み,「企業イメージ」とその市場での「存在理由」を確立させることに集中すること.
・合併の良し悪しはそれが企業のフォーカスを高めるものになるかで決まる.
・単なる顧客でなく「お得意様」にフォーカスを絞る.
・教育機関はもとお意識的にフォーカスして国際的名声を高めるべき.
・ロレックスは手頃な値段の腕時計にチュードルという別の名前を付けた.新旧の両分野に参入するには別々の名前が必要.
・コングロマリットが支配しているのは日本,韓国,マレーシア,インドネシアなど効率性や国益の名の下に政府が企業社会に干渉している国.
・LBOが成功しやすい理由は,①経営陣がその事業を知っている,②経営陣に成功するインセンティブが高い,③経営陣がフォーカスを持っている.
・たった一つで定義できるイメージを持つ会社は国内外の市場を支配できるほどの強力な組織を構築できる.
・若者向けのブランドを持っているか.
・IBMがフォーカスすべきは「OPEN」.だからUNIXを推奨すべき.対Microsoftで「良いOS」を競うのではなく,「OPEN」vs「CLOSED」で軸を作る.「OPEN」にはポジティブなイメージがある.
・まず製品ありき,それに続いて市場が動く.
・フォーカスは記憶されなければならない.消費者の心に浸透するものでなければならない.
・共同体,市,州,国もフォーカスを見出すと大きな利益がもたらされる. -
80対20まとめ中だが、シンプルだが含蓄がある。あと何度もいうけど、アルライズの『フォーカス』が絶品。
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数年前に読んだ。
選択と集中の重要さを教えてくれるいい本だったように思う。集中とは可能性を切り捨てることであるのだ。 -
10年以上前に執筆された、アルライズの本。
日本が失われた10年の最中、
「多角化は悪、利益を出すには事業を集中するしかない」
とひたすらに例を挙げて、その主張を繰り返す。
「集中」という意味がかなり多義的で、まあそこは学者じゃないから
正確な定義なんていらねーよって感じなのだろうが。
集中という意識を持つことが大事だってことだろう。
時折、
「商品の品質なんてあてにならない、あるのはイメージのみ」
「顧客に専門知識はなく、イメージで人は商品を買う」
などのアルライズ節が10年以上前から出てくることから
この人、ブレないなーという感心も。
学者には書けない本だと思います。
マーケの理論ではない部分で書きなぐった本。
読みやすいし、おススメ。
ただ、この人の書き方は人を選ぶと思う。 -
かなり分厚い本なのに、言いたいことは一つ。
終始一貫して限られた経営資源をフォーカスしろ、と言っている。
タイトル通り「フォーカス」された内容である。
フォーカスすべき理由として書かれていることは大きく二つだと思う。
・競合や新規参入に負ける可能性がUP
競合や新規参入他社が同じセグメントに対して同じ価値を提供する商品を提供している場合、
他社がそこに経営資源をフォーカスしていると市場のシェアを持ってかれる。
例えば営業人員も一つの経営資源。
これを分散させている会社と一つに集中している会社、どちらが市場シェアを取れるだろうか。
2つ目に、
・消費者のイメージへの影響
消費者は商品そのものの特性ではなく、特性のイメージで買う。
例えばボルボ。ボルボの車は安全性が高いという消費者のイメージがある。
しかし実際にはボルボの安全性は高い評価を受けていない。
ということはしっかりと商品のイメージ、ブランドイメージを消費者に植えつけることは大切である。
そのためには一つのブランドは一つのセグメント、商品ポジションにフォーカスすべき。
また一度確立した消費者のイメージは、他社はまねすることができない。
そのイメージは独占できるのである。
その消費者が持つイメージが高付付加価値なものであれば、高収益性に繋がる。
以上の2つの理由から、フォーカスの大切さを一貫して訴えている感がある。