小公女セイラ ~リトルプリンセス~

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903620671

感想・レビュー・書評

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  • 大富豪の娘として育てられた心優しき少女セイラ。死別した母親の母校である全寮制の女学院に通うことになるのだが、父親の急な事故死から生活が一変。使用人としてこき使われることになり、院長や特定の生徒から壮絶なイジメを受ける。
    しかし、それに屈すること無く、正義を貫き、どんなときでも元気に立ち向かう少女の物語。
    原作はあまりにも有名な児童文学。2009年にテレビドラマ化されたものを見た。
    外国の童話みたいな世界観がドラマでも出ていて、身近には感じられなかったんだけど、小道具や衣装などの演出も凝っていた。「消えてちょうだい!」「あなたって本当に疫病神なのねっ」なんていうドラマ、今時昼ドラくらいしか無い。
    たまにはこういうのもありだ。
    何と言ってもやっぱ主演セイラ役の志田未来ちゃんがハマり役!お嬢様としての気品ある立ち振る舞い、一変してイジメと重労働に必死に耐え抜く姿、そして真っ向から意志を伝える強い姿勢も、見事だった。
    院長役の樋口可南子も迫力あって怖かった。

    児童文学なんだけど、人間の深い所付いてくる部分がある。
    どんなことでも正論を貫くセイラだが、それが時として当事者にとっては触れて欲しくない場合であることも。
    正直でまっすぐ過ぎる態度は、人を傷つけたり、逆撫でしてしまうこともある。たいていの人間はなんとなく空気を読みながら上手く生きているので、セイラのような子は稀にいないし、誤解を招いてしまうときも確かにあるだろうな、と感じた。
    でも私はセイラみたいな、逆境に負けずに、そして人を憎まない純粋な子は好きだ。

  • 第一章 セイラ
    第二章 フランス語の授業
    第三章 アーメンガード
    第四章 ロッティ
    第五章 ベッキー
    第六章 ダイアモンドの鉱山
    第七章 続・ダイアモンドの鉱山
    第八章 屋根裏部屋で
    第九章 メルキセデック
    第十章 インドから来た紳士
    第十一章 ラム・ダス
    第十二章 壁の向こう側
    第十三章 民衆のひとり
    第十四章 メルキセデックが見たこと、聞いたこと
    第十五章 魔法
    第十六章 訪問者
    第十七章 「この子だ!」
    第十八章 「どんなときもお姫様のように」
    第十九章 アン

  • 小学生の頃から私の価値観に多大な影響をもたらしている座右の書です。この物語のドラマ化に際して新訳版が出版されたので、気持ちを新たに読んでみました。正義感に溢れ、どんなときでも気品と優しさを忘れないセイラの生き様は、何度読み返しても心打たれます。どんな身分の人にも等しく親切に振る舞う姿、逆境に置かれても想像力を駆使して前向きに乗り越えていく姿は、これからもずっとずっと見習っていきたいです。現代に馴染めない部分があることは否めないけれど、私はセイラの意志を自身の血肉とし、これからも強く優しい女性を目指していきたいです。

  • 160年前、1849年11月24日にイギリスで生まれた

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著者プロフィール

一八四九年イギリスに生まれる。幼いころに父を亡くし、十六歳のときに一家でアメリカ合衆国に移住。十八歳のときに初めて、短編が雑誌に掲載される。以後、アメリカとイギリスを行き来しながら、大人向けの小説や戯曲、子ども向けの物語を多数執筆し、人気作家となる。一八八六年に発表した『小公子』は、空前のベストセラーとなった。『オンボロやしきの人形たち』は、アメリカで一九〇六年に発表された。ほかの作品に『小公女』『秘密の花園』『消えた王子』など。一九二四年、アメリカで死去。

「2021年 『オンボロやしきの人形たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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