ネトゲ廃人

著者 :
  • リーダーズノート
3.23
  • (11)
  • (58)
  • (88)
  • (25)
  • (6)
本棚登録 : 446
感想 : 90
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903722160

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  筆者はゲーム業界とのつながりを持ったライターさんなんですが、どうやらソフトウェアの面に関しては疎いようです。本書の内容はオンラインゲーム(ネットゲーム/ネトゲ)のコアな?ユーザの方々へのインタビューをもとに「ネトゲ廃人」の生活を紹介していくもの。いろいろなオンラインゲームのシステムにも、一部言及しています。
     文章表現があまり巧みではないようで、すこし読みづらいかも。

     内容について、全体的に古い話に感じました。もっとイマイマのオンラインゲーム情勢を調査してくれてもよかったのではないでしょうかねー。

     本当にいかにもなネトゲユーザが登場しています。ネットゲームによって人生が(悪い方へ)変わりました、みたいな。そのために、余計に変な偏見をもたせてしまうのではなかろうかと思います。「あー、やっぱりネトゲやっている人ってこんなんなんだー。うへぇ」みたいに。
     本書でネトゲについて勉強しようとする人がいるとすれば、その人にネトゲを絶対的な悪と思いこませてしまう気がしますね。もっと中立的な目線があるといいのですが、だいぶ一方的すぎます。ほんとに各章の最後には、それまでの流れを無視してでも、「ネトゲの怖さを感じた」的なことが書かれてますから。
     すくなくともオンラインゲームって市民権は得始めたと思うんですよねー。こういう時期だからこそ「ネトゲ廃人」を紹介する一方で、ライトユーザを紹介したら面白い本になりそうなんだけどなあ。「ネトゲは悪だ」の時代は過ぎたんじゃない? 「ネトゲといかに付き合うか」っていう方が大切だと思うのだけれども。「ハマれば怖い」って側面は確かにあるからねー。もちろん「ネトゲといかに付き合うか」という視点が全くないわけじゃないけど、まず否定ありきになっている気がするなあ。

     例えば、韓国の事例をもとに「ゲーム中毒」をいかに解決するか、というような糸口は提示しているけども、それも結局「どうして中毒になったの? ネトゲに出会っちゃったからでしょ?」みたいな論理を感じてしまう・・・。

     こういう風に考えてしまうのは、僕にオンラインゲーム経験があるからなんですかねえ?


    【目次】
    序章
    第1章 ネットゲームに日々を捧げた女神たち
    第2章 セカンドライフで人生をリセット
    第3章 ゲームで愛し合いリアルで同棲
    第4章 ゲームに救われ、ゲームに閉じこもる
    第5章 親不在の寂しさからハードゲーマーへ
    第6章 デイトレーダーがはまったRPG
    第7章 キャラクター同士で、本気の恋愛
    第8章 ネトゲ家族の崩壊
    第9章 オンラインゲーム大国、韓国の憂鬱
    第10章 急増する小学生のログイン
    第11章 ネトゲ廃人たちの絆
    あとがき

  • つまんない。買うだけ無駄。

著者プロフィール

一九五四年、富山県生まれ。立教大学法学部卒。新聞コラムニスト助手、週刊誌記者、写真週刊誌記者、テレビ報道番組記者などをへてフリー。環境ジャーナリストの会理事。日本野鳥の会評議員。xx2o-aszk@asahi-net.or.jp

「2000年 『こんなモノなしで、暮らしたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芦崎治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×