どうする情報源—報道改革の分水嶺

著者 :
  • リベルタ出版
5.00
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903724201

作品紹介・あらすじ

「関係者」や「関係筋」で何が「わかった」と言えるのか?「情報源の明示」こそが報道への信頼を生む!「小沢vs検察」報道から見えてくるもの。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ニュースの情報源を明記すれば、マスメディアの無責任さが解消されるという提案が中心となっている。

    主眼は、裁判員に思い込みを持たせないような報道と、捏造や虚報を防ぐための方法だ。

    学生が手に取るにはちょうど良いくらいの深さかもしれない。情報源を明示してすべての責任を転嫁することで、マスメディアが無責任さを加速しないか不安が残る。捏造や虚報は、さらにそれとは次元が異なる問題だ。

    ただ、官僚組織が誤りに責任を負わない構造になっているのは、それこそが官僚制(民間でも)の一番の長所だから。政策や職務の持続性を目的とする形態にあって、歯車は無味無臭無毒で無名のほうが適している。

    官僚制の無責任性を打ち破るために、政策発案者や決裁者の名前を報じることは、社会の利益にかなう。毎日新聞の記事が、最近はその姿勢を貫いている。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

愛媛大学理学部特任講師

「2022年 『位相空間のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤田博司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×