シニガミさん

著者 :
  • えほんの杜
3.81
  • (26)
  • (43)
  • (31)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 269
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904188095

作品紹介・あらすじ

だれでも、自分が生まれた日は知ってます。でも自分が死ぬ日を知っている人はいません。それが分かるのはその日を決めるのは、わたくし、シニガミでございます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 4才の女の子の子守りを頼まれ、自分の趣味全開で、宮西達也さんの「ワンダーランド展」に2人で行ってきた。
    私の目当ては「おとうさんはウルトラマン」「パパはウルトラセブン」シリーズ。でもその女の子はまったく興味なし。素の顔のまま会場の奥に進んで行き、正直「ちょっと合わなかったかな」と思っていたところで、その子が突然笑い出した。
    見ると、通路の中央にある幅1メートルくらいの太い角型の柱に紙が貼られ、大きな目と鼻と口が描かれていた。その表情たるや一見、ちびまる子ちゃんのおじいちゃんのようなホヘー的な脱力系。でも大阪の子は、こういう、単純でちょっとしたものでゲラゲラ笑えるものが大好き。その子の素の顔は満面の笑みに変わり、そこからはどの絵を見てもワーキャーって大喜び。
    その脱力系の大きな顔が、「シニガミさん」だった。

    その本を買ってあげて、いっしょに読んでみた。オオカミとコブタが出てくる。シニガミも出てくるけど、2人にはもちろん見えない。現実の自然界ではコブタはオオカミに食べられる、捕食関係。でも宮西さんは、あっと思うような展開でコブタとオオカミを関係づける。

    あとでよーく考えてみたら、これって私や宮西さんが好きなウルトラシリーズでも見られた世界観じゃないの?
    私たち地球人と、ウルトラマン(セブン)と、怪獣と、宇宙人…その関係は「倒す・倒される」の単純な図式ではない。人間世界としてそのまま描くにはあまりに生々しい状況を、特撮世界で現実を超越して描き、結果、ドラマとして見ごたえをもたらす。そうだから多くの子どもの心をつかみ、今でも愛されている。
    この絵本も、大人の自分だけが楽しんでるのかな?ってはじめは疑問だったけど、その子もそれぞれのページに姿を変えて描かれたシニガミさんを探し出してはゲラゲラ笑うといったふうに、小さい子なりに「シニガミさん」を楽しんでた。
    読み終わったあとは「おもしろかった」だって。4才なのでもちろんまだ生きることと死ぬこととかオオカミとコブタの関係とか難しいことはわかんないけど、ちゃんと結末を「おもしろい」って感じてるんやね。それだけで自分としては十分。こっちもうれしくなった。

    ウルトラマンやセブンによる絵本づくりを成し得た宮西さんだから、作り得た「シニガミさん」。
    余談だけど、マンやセブンを見続けて何十年の多くの元少年だったら、きっと私と同じようにピンときて、そして「宮西さん、ホントにウルトラ好きなんやね」ってニヤッとするはず。

  • 2013/10/29 朝4年生
    2016/03/08 朝4年生
    20161101 朝2年生

  • 腑に落ちない。死を生に変えるって。。。いい人だからって。なんの深みも生まれない。

  • シニガミさんの視点で眺めているはなし。
    死にかけのぶたと食べる気満々のオオカミ。
    元気になってふくふくのぶたを食べようと、いっしょうけんめい世話をやくオオカミがかわいい。
    淡々と進んでいきつつ、シニガミさんの皮肉っぽい見方がなんとも。
    嫌なやつだな、シニガミって。と思ったけど、
    シニガミが死神じゃないのは、生と死をつかさどるという意味があるからなのかな。

  • 2014.5月 市立図書館

    なかなかシュールなのに、微笑ましい。

  • 2014年5月27日

  • 2014年度 5年生  8分

  • はらぺこオオカミと病気のブタ。
    看病して元気になってから食べる/食べられるつもりが…

    低学年の読み聞かせにピッタリかも!
    死神という言葉で興味をひきつけて、ドキドキスリルを感じながら、でも最後はホロリとさせる。

  • ホホホホ・・・。わたくしが いったとおり

    あの オオカミは ガケからおちて、

    コブタは びょうきが なおらず 死んでしまいました。

    ・・・と、 おもいますか?

    どうなったと 思います?

    あのね いま、あの、ふたりはーーー

  • なかなかいい話だったー。
    子どもたちの中にはちょっと怖がってる子もいたけど。

全39件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

宮西 達也(みやにし たつや)
1956年、静岡県生まれの絵本作家。拓新太朗という別名義もある。日本大学藝術学部美術学科卒。人形美術、グラフィックデザイナーを経て絵本作家となった。
『きょうはなんてうんがいいんだろう』で講談社出版文化賞絵本賞、けんぶち絵本の里大賞、『ふしぎなキャンディーやさん』で日本絵本賞読者賞をそれぞれ受賞。その他代表作に『おとうさんはウルトラマン』、『おまえうまそうだな』、『にゃーご』などがある。

宮西達也の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
くすのき しげの...
長谷川 義史
モーリス・センダ...
ジョン・クラッセ...
ユージーン トリ...
サトシン
よしなが こうた...
湯本 香樹実
酒井 駒子
平田 研也
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする