欲ばらないこと (役立つ初期仏教法話〈13〉)

  • サンガ
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904507964

感想・レビュー・書評

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  • この本は実に不思議な本だ。前にいた会社で「自分は怒らないんです」といっていた営業さんがいたが、怒らないことが実に人生にもたらすことが平明な語り口で、とうとうと述べられている。仏教用語が一部わからないところもあるが新書なので読むことは全然楽であった。世にはアンガーマネジメントというのもあるようだが、それとはどうも違うように思えた。これはまさに実際の人生に影響することは間違いない。ぜじ読んで欲しい。きっと目からウロコがおちる思いを体験すると思う。

  • 『怒らないこと』に引き続き、超抽象的なことを本質具体まで落としているのが面白いと思い読んだ。
    欲の性質、欲が生まれるメカニズム、欲を解消する具体的な考え方まで全てが網羅されており、めちゃ為になる本。

    (1)欲が尽きることはない。塩水で喉の渇きを癒すようなものである。
    (2)必要なモノと欲しいモノを分かる。「小欲知足」という心がけを常にしておく。
    (3)与えることを通じて、自分の心を必要な「慈しみ」「落ち着き」「喜び」などで満たしていく。

    人や動物の特性について触れられてるので、心理学や生物学と絡めて読むと面白いかも。

  • 少欲知足。ニーズが少なく、不満も少ない。欲と必要なものの区別をしていく

  • 「必要」と「欲しい」を分けなければならないことがよく分かりました。

  • 少欲知足。
    欲は生命の本能であり、人間がここまで発展してきた源だと思うが、自分も含めて、今の文明に求められているのは、足るを知ることではないだろうか。
    強欲資本主義とも言われる。
    原発が再稼動したが、原発がなくてもこの夏を乗り越えられたのではないかといわれている。経済原理だけで物事を判断するのは、そろそろやめにしないといけないのではないだろうか。

  • スマナサーラさんと、宮崎哲弥さんの対談。

    宮崎さんの物知りなところは、すごいものがある。



    この本にもあるように、主観をいかに客観に変えていくか?

    いろんなものを自分の経験で判断し、データーを捏造して、頭の中に蓄えている。

    同じものをみても、人間どうしでも違うし、ましてやカラスとは全く違う。

    違うを意識するためにも、客観的に物事を見る能力は必要である。

    所詮我々は、無知であるのだ。

  • 欲が際限なく大きなり、ついには自らを滅ぼす様子を塩水を飲むことに例えているのがわかりやすかった。
    物に「私の」という言葉がついた途端にそれを失いたくないという気持ちが生じて苦しむことになる。

    それにしても長老がiPadを買っていたとは。

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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