Re´trospective

  • クレヴィス
4.33
  • (5)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 80
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904845202

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本当にバランスが良くてすごいわー
    唸ってしまうな。
    イメージの釣り人、って帯の表現いいね。

    初期から晩年まで代表作185点。

    目次

    Ⅰ.パリ郊外〜城壁の外側
    Ⅱ.冬の時代〜占領からパリ解放まで
    Ⅲ.郊外の休日
    Ⅳ.パリ〜イメージの釣り人
    Ⅴ.『ヴォーグ』の時代
    Ⅵ.ポートレイト
    Ⅶ.ロベール・ドアノーとカラー
    Ⅷ.子供たち
    Ⅸ.変貌するパリ


    近くて遠い場所からーロベール・ドアノーと郊外  堀江俊幸
    写真についての覚書  ロベール・ドアノー
    日常のロベール・ドアノー  フランシーヌ・ドルディール

  • やっぱり好き過ぎる:):)たまらん

  • ロベール・ドアノーといえば、「パリ市庁舎前のキス」が有名ですが、というより私はそれしか知らないのですが、他にどんな写真を撮っているのか気になって手にとった本です。

    前述の写真から、スナップ撮影を中心にした写真家だと思っていましたが、ジャーナリスティックな写真やファッション系の写真も結構ありました。
    特に報道系の写真は、偶然を切り取った写真というより、照明や構図を考え抜いたような写真で、少し前に観ていたキャパの写真とは対極にあるような写真です。どうやって写真を撮ったんだろうと思うほど、今時の言葉で言えばフォトジェニックな写真です。

    そんなことを思っていたら、この本の最後にノアノー自身が書いた「写真についての覚書」というエッセイに次のようなことが書かれていました。
    「写真が徹底的なリアリズムであり、この記録が永続的な価値を持つものだと認めたり結論づけるべきではない、と思っている。例えば、カタコンブを背景に花を持つ少女を撮影するとしよう。この角度で、このような人物、このような動物を、このように撮影するために、と撮影の手筈を整える。こうして、偽の記録として作品を作り上げることもできるし、私はそれが嫌いではない。<略>写真は、確かに記録としての価値を持つが、同時に世の中の作法や秩序を乱して撮影された、そこには映し出されていない瞬間の記録であることも忘れてはならないと思う。」

    だからこそ、報道写真も含めて、印象的な写真を撮れたんでしょうね。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1912年パリ生まれ。20世紀フランスを代表する写真家のひとり。邦訳に『パリ ロベール・ドアノー写真集』『芸術家たちの肖像』(ともに岩波書店)、『不完全なレンズで──回想と肖像』(月曜社)など。

「2013年 『ドアノーの贈りもの 田舎の結婚式』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロベール・ドアノーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×