現代中国語 文法六講 (中国語をベースとした言語類型論・認知言語学研究叢書)

著者 : 沈家煊 古川裕

• 日中言語文化出版社 (2014年9月15日発売)

作品紹介・あらすじ

インド・ヨーロッパ語の文法観から自由になって、中国語の実相を素直に見直すための知的な挑戦へ読者を誘う6つの講演録。中国語文法研究の最前線をわかりやすく解説した名著『語法六講』が日本語で読める!

感想・レビュー・書評

[八戒さんの感想 · 2018年1月2日]

中国語では動詞は名詞に包含されるとか、目的語は補語に分類されるとか、動詞か名詞かより一音節か二音節かが優先されるとか、いろいろ納得できる話が多い。さらに脳波を計測して中国語では名詞が動詞に優先していることを証明したりとか、なかなか興味深い。漢文読むとき、品詞や文法よりも、対句構造の方が優先される（名詞句と動詞句は対句になる）こととか、この本読むと理論的に説明できる。