デリヘルドライバー

著者 :
  • 駒草出版
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本棚登録 : 178
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905447870

作品紹介・あらすじ

ヤクザ、闇金、元女性、バイオリン日本一、プッシャー…さまざまな経歴を持つ彼らは、今日も夜を引き裂いて走り続ける。彼らはどんなきっかけで、どんな人生の道のりを経てこの職業にたどり着いたのか。寝静まった夜の街で繰り広げられる物語。

感想・レビュー・書評

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  • デリヘル嬢を送り迎えするデリヘルドライバー
    彼らたちはなぜ出るヘルドライバーになったのか?
    インタビューを通して語られる自分たちの人生と生き方

    デザイナーからデリヘルドライバー
    天才的なバイオリン少年からデリヘルドライバー
    食の世界からデリヘルドライバー
    ギャル男からデリヘルドライバー
    おなべからデリヘルドライバー

    インタビューから見えるその人の人生は多様

    「デリヘルドライバーは”最後の砦”」
    という著者の言葉が深い。

  • デリヘルドライバーというコアな仕事にスポットライトを当てたルポ。読んだ後に、色々な人の人生を垣間見て自分の今の生活のありがたみを知った。ぜひ男性だけでなく女性に読んで欲しい、デリヘルドライバーを通じて水商売の闇や日本の貧困についても知れるから。

  • 自分とは遠い世界の事のようで、あまり共感はできなかったけど、こういう世界もあるんだなぁと、物を見る幅は少し広がったかな。 風俗など夜の世界に足を踏み入れると、そこから抜け出すのは難しいみたい。

  • デリヘルドライバーという職業はどういった仕事なのかに興味が湧き手に取った。
    ノンフィクションと呼ぶには感傷的な文章だったので、現実味が少し薄れてしまったが、それが狙いだったのかな?

    デリヘルドライバーという仕事内容はざっくりとしかわからなかったが、その仕事に至る経緯を知ることができた。

    作中にもあったように、とても勤勉で怠け者の私には到底できない仕事だと思った(ドライバーになるまでに就いたというアンダーグラウンドな職業全般)
    風営法の厳罰化があったとしても結局違う形で業態は成り立っているんだなとぼんやりと思う。

  • 登場人物一人一人が濃く、ぐいぐいと読み進められる。
    ただ、話の構成的に似通った展開が多いので、飛ばし気味になってしまうかも。

  • デリヘル嬢を依頼客のもとへ届けるデリヘルドライバーたちのインタビュー集。

    こんな仕事を選ぶ彼らは当然、様々な過去を経ている。ヤクザや刑務所帰り、ホスト、ヤミ金融業者もいれば、変わりどころとしては料理人や音楽家、性転換した女性などなど。しかし、彼らに今の仕事の後ろめたさや不真面目さはまったくない。長く続ける仕事ではないと理解した上で一生懸命に勤めている。カタギのサラリーマンよりもよほど真面目だ。

    そういう勤勉な人だからインタビューに応じるのだろうが、風俗業界で働くこととは、失敗したときのダメージが大きいだけに細心の注意を払うプロ意識が必須なのだろう。

    死にたいと叫ぶデリヘル嬢に、本当は死にたくないのだろうとわからせるドライバーの説得力は過去の経験の賜物だ。

    そんな彼らの人生を、著者はよくできた短編小説のようにわずかな希望を含めて描写する。

  • デリヘルの運転手を主人公にしているが各人の人生をインタビューで振り返る。バイオリニストで気学に凝ってる男が印象的。他にも止むに止まれず風俗産業に携わり生きている人々の姿がエネルギッシュで面白い。

  • 美しい。

  • 読了。最低の仕事だろうなと上から目線で読んだが、私がそのような見下しをできる人間でないことに気づかさられる。与えられた人生をみな必死で生きてるたけだと感じた。

  • どんな職業にもそこに至った理由がある。
    ホスト、ヤクザ、料理人、バイオリスト…曲がりくねった道を歩んでたどり着いた男たちのドキュメンタリー。

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著者プロフィール

1958年神奈川県川崎市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒。
ヌードグラビア誌編集者、アダルトビデオ監督、音楽PVディレクター、グラフィック・デザイナーを経て、現在はライター。
また、2013年より世論社にて出版業務にも携わる。
著書に『猫の神様』(講談社文庫)、『エロ本 黄金時代(本橋信宏氏と共著)』(河出書房新社)、『東京ノアール~消えた男優 太賀麻郎の告白』(イースト・プレス)、『アダルトビデオジェネレーション』(メディアワークス)などがある。

「2017年 『デリヘルドライバー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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