- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905447948
作品紹介・あらすじ
菊地成孔氏絶賛!
南博の最新作は<銀座編><アメリカ編>に続く<パリ編>。
「ミナミ節」全開の痛快『自伝』小説。
小学館から発売され話題となった、「ジャズ・ピアニスト・エレジー2部作」の続編ともいえる『自伝』小説。
さまざまな偏見や言葉の壁と格闘しながらも、ジャズピアニストとして成長していく青年の姿を、臨場感溢れる文章で描く。スリルとサスペンスに満ちた、「ミナミ節」全開の痛快『自伝』小説。
感想・レビュー・書評
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著者南博はジャズ・ピアニスト。とにかく面白い小説。バークリー留学中に仲間と赴いたスイスツアーのついでに,芸術の都への憧れ止みがたく,言葉もわからぬまま単身パリに乗り込む。音大の友人の伝手を頼りクラシック・ピアニストの女性とシェアハウスし(とは言え,実質は彼女の家政婦),ジャズクラブを見つけピアノを弾く。パリのジャズ・シーンは音大で学べるものとはまた格別。同居人とは男女の仲になり,演奏のギャラをめぐるトラブルに巻き込まれ,マフィアに追われる南博。あっ,一応小説ですが,本の帯には菊地成孔氏が「これは小説ではない。」という言葉を寄せています。どこまでが実話なのかわかりませんが,とにかく,本物のサスペンス小説以上に面白いです。そして,ジャズの世界の香りもふんだんに味わえる。
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著者の自伝的内容のヨーロッパ編ですが、
読み手である自分が、ヨーロッパに行ったことがない
(というより、海外自体昔新婚旅行で
シドニーに一度行ったきり)ので、
場の空気感みたいなものまで想像するのが、
なかなか難しかったです。
1作目の「白鍵と黒鍵の間に」では、
バブル期の銀座がメインの舞台で、
キラキラと輝くネオンの街並みや、
登場人物の口調までイメージでき、
グイグイと引き込まれてしまったので、
まあ同じ著者で、単純比較など
出来るわけがないと分かりつつも…。