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- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905821342
感想・レビュー・書評
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ストルガツキイ版『幼年期の終わり』とでもいうべきか。
雨の止まない街で、謎の遺伝病にかかる人々『濡れた男』と、彼らを慕う街の神童たち。
閉ざされた「癪病院」の中で新しい価値観で生き、未来を作ろうとする濡れた男と子供たちに対し、物理的にも世代的にも隔離され、取り残されていく大人達。
旧ロシア帝国の価値観で生きていくしかない旧世代と、新たな国の新たな構成で生きていく新世代の寓話のようなストーリー。
ポストアポカリプス的なクライマックス描写はあれど、全体的にはSFというより、純文学のような。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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