村西とおるの閻魔帳 ―「人生は喜ばせごっこ」でございます。

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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906380909

感想・レビュー・書評

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  • 読書つながりの友人から借りた一冊は、奇才・村西とおる監督が2009年に書いたブログをまとめたもの。
    ブログひとつを読んだだけでは見えてこないが、こうして並べられて続けて読んでいくと、著者の思いがしかと見えてくる。その思いとは、この本の副題『「人生とは喜ばせごっこ」でございます』に示されている通り、人を喜ばせたい、という思い。これは監督の中で一貫したものだということがよく分かる。当時の時事ネタとして酒井法子のことがたびたび取り上げられているが、その取り上げ方は「そうそう、そうなんだよ。よくぞ言ってくれた!」と喝采を送りたくなるようなもので、すっかりワタシは喜ばされてしまった。(ちなみに、監督のテリー伊藤に関するコメントには激しく同意!) その一方、じ〜んと来る石原裕次郎の話や、プロレスファンなら涙なくしては読めない剛竜馬の冤罪の話なども散りばめられてあり、これも読者を喜ばせているという点においては秀逸なエピソードだ。
    もちろん、お約束の下ネタもあるが、それがなくても十分読み応えのある一冊。

  •  ブログ時代からずっと読んでましたが、改めて活字になったものを読むと、「よくこんな内容の本を出版できたな(笑)」と驚かされました。

     著者のあのインチキ臭い丁寧口調はそのままに、世相を斬ったり、含蓄のある昔話を語ったり、とある意味やりたい放題。
     陣内智則と藤原紀香の離婚の「真相」、ラジオ「サイキック青年団」打ち切りと北野誠謹慎の真相、酒井法子の事件の裏側など、どこまで本当かはわかりませんが、普通なら訴訟沙汰になってておかしくない話ばかりです。
     が、著者いわく「私としては誰か訴えてこないかなと手ぐすね引いて待っておるのでございますが、これが梨の礫なのでございます」だそうです(笑)。ま、下手に相手をすることで注目を集めてしまうよりも、無視することを相手方が選んだということでしょう。

     スキャンダラスな内容が多分に含まれているのは確かですが、単なる暴露ネタで終わっていないのは、波瀾万丈の人生経験とそれを描き出す知性と筆力のなせる技です。その深さ・濃さは、まさに「昭和芸能界の裏面史」で、石原裕次郎を支えた男の話には読んでいて胸が熱くなりましたし、最後までプロレスラーであり続けることを守ろうとした剛竜馬の話はあまりにも切なかったです。

     著者の名前だけでイロモノと決め打つなかれ、です。確かにエロや過激なスキャンダルネタも収録されていますが、一方で昭和の芸能界の知られざる珠玉の物語も詰まっており、エロ・スキャンダルから深イイ話まで、とにかく振れ幅がハンパない!

     ちなみに、現在は有料メルマガになっており、毎週火曜日に10000字を越えるメルマガが配信されています(これはこれで読むのが大変だったりします)。
     が、以前、4回連続で1か月にわたりジャニーさんの話が届いたときはどうしようかと思いました(笑)。

     正直、読み手を選ぶ本だとは思いますが、個人的にはオススメです。

  • 「セックスは喜ばせごっこ」「服を脱ぐときは、必ずXXをタテル」と語る著者の人間愛はホンモノだ。

  • 読みものとしやは面白いけど、どこまで信じてよいのやら。

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