2011 危うく夢見た一年

  • 航思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906738038

作品紹介・あらすじ

この年に何が起きたのか?

ウォール街占拠運動、アラブの春、ロンドンやギリシャの民衆蜂起、
イランの宗教原理主義の先鋭化、ノルウェイの連続射殺事件、
そして日本での福島原発事故と首相官邸前行動……

はたしてこれは、革命の前兆なのか、それとも保守反動の台頭なのか?

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション

  • 現代政治は内容追うのがちょっとつらい。ほかはいつのもジジェクだった。

  • スラヴォイ・ジジェク(長原豊訳)『2011 危うく夢みた一年』航思社、読了。この年に何が起きたのか? アラブの春からウォール街占拠運動まで。変革の燎原の火は今や勢いを失ったが、保守の巻き返しと断じてよいのか。本書は運動に携わったジジェク自身が2011年を振り返り、総括する挑発の一書。

    現代の特徴とは批判する側もされる側も土俵が同じということ。日雇い労働者も1%の富裕層も賃金に依存する。そう、私たちは資本主義の軛から自由になることは不可能だ。リベラルも社民主義もその隷属下。リベラルの迷走もそこにある。

    「プロレタリアート独裁しか未来はない」。ラディカルかつ挑発的な提案だが、それは、20世紀に失敗したそれではないだろう。夢想的と嗤うことは簡単だが、ラディカルでなければ見えないことも存在する。その挑発はドクサへの挑発だ。

     http://www.koshisha.co.jp/pub/archives/423 その発想を字義通り受け取ることこそジジェクと対極の発想であろう。「衆愚の街(ゴッサム・シティ)におけるプロレタリア独裁」とは、私たちがこれから創造すべき課題なのだろう。

  • 最低。
    インテリ親父の小言と、頭でっかちの修飾ばかりで読み辛い和訳。
    わたしの知識が足りないのもありますが。

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著者プロフィール

1949年、スロヴァニア生まれ。
リュブリアナ大学社会学研究所上級研究員、ロンドン大学バークベック校国際ディレクター。
ラカン派マルクス主義者として現代政治、哲学、精神分析、文化批評など多彩な活動をつづける。
翻訳された著書に、『終焉の時代を生きる』(国文社)、『ポストモダンの共産主義』(ちくま新書)、
『パララックス・ヴュー』(作品社)、『大義を忘れるな』『暴力』(ともに青土社)、
『ロベスピエール/毛沢東』(河出文庫)など多数。

「2013年 『2011 危うく夢見た一年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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